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「海洋生物共生系の海洋環境浄化に係わる役割評価に関する研究」
[研究内容]
全地球環境システムの挙動は海洋環境の変動に起因することが多く、人間の社会生活におよぼす海洋環境の比重は大きい。近年、環境も資源として捉える傾向にあり、海洋環境は当然、保全すべきもの、あるいは破壊された環境は修復するべきものと考えるのが一般的であり、そのため、海洋環境における海洋生物共生系の機能や役割を多面的に評価する必要がある。
① 海洋の物質循環系における生物の海域浄化能力、すなわち、海洋における窒素循環に関与する微生物や海域汚染源としての廃油あるいは有機塩素系化合物を分解するための微生物の探索とその機能を応用するための先端的技術開発を行う。
② 沿岸生態系の構造、主として低次生産生物群集の構造のダイナミックスや変遷過程をモニターしたうえで、海洋生物の生物生産性および炭素、窒素、リンなどの物質循環や自然浄化機能と生態系の構造との相互関連性を解明する。
[参加研究者 ４名]
生物資源科学部 教 授 中嶋睦安 プロジェクトリーダー 海洋廃油などの分解微生物群の検索と利用システムの構築
生物資源科学部 教 授 徳山龍明 窒素循環にかかわる微生物群の検索と利用システムの構築
生物資源科学部 教 授 内田直行 海洋生物の生体機構に関する分子生化学的検討
生物資源科学部 教 授 広海十朗 海洋生態系の機能維持機構の解明
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