2025/6/19 イワツバメどろ集め

博物館だより

石川の田植えの終わった水田で、イワツバメ数羽が巣作り用の泥を集めていました。
地上ではよちよちしていますね。

大学周辺では、引地川流域でよくみかけます。橋の下に営巣地があるのでしょう。
今年のイワツバメ初認日は下河内(しもごうち)橋付近で3月24日でした。それから85日も経っているので、今年2回目あるいは3回目の繁殖の準備かも知れません。
文献によると、イワツバメの繁殖は、約14日の抱卵(ほうらん)と約26日の育雛(いくすう)期間(合計40日)がかかります。同文献では、前年の古巣利用のつがいは年2回、新規に営巣する場合は年1回とされています。

神奈川県では下記3種をよく見ます。大学で最もよくみるのはツバメです。

腰の色のどの色
ツバメ赤(腹は白)長い燕尾ツチツチツチ等
イワツバメ白(腹も白)短い燕尾ジュリッ等
コシアカツバメ橙色橙色(腹も橙色)特に長い燕尾クイッ等
ツバメの泥集め_横須賀市天神ヶ島
コシアカツバメの泥集め_葉山町

博物館のツバメは、背面の黒色やのどの赤色が淡く、燕尾も短いため、若い個体と思われます。

博物館のツバメ

参考文献:原色日本野鳥生態図鑑(中村・中村,1995)保育社
     日本の野鳥第2版(水谷・叶内,2020)文一総合出版

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