身近な植物は、毎日同じ場所で観察できるので、生長の様子を繰り返し観察することができます。
一度名前を覚えれば、親しみを持てますよ。
六会日大前駅から線路沿いに大学の正門前までの間で観察できる植物をいくつか紹介します。
シロバナマンテマ(アブラナ科)
駅からの階段を下りて、すぐ右手に生育しています。
ヨーロッパ原産の帰化植物ですが、本種の日本での最も古い標本は、なんと1869年に横須賀で
サバチエというフランス人医師に採取されていたそうです。
面白い名前ですが、マンテマの渡来時の呼び名がマンテマンだとのことです。

ヒメツルソバ(タデ科)
駅からの階段を下りて、すぐ左手に生育しています。ヒマラヤ地方原産の園芸植物です。
タデ科植物の特徴の一つに、葉の基部に膜状の鞘が付きます。
これを托葉鞘(たくようしょう)と呼びます。


ヒメジョオン(キク科)
道沿いに点々と見られます。北アメリカ原産の帰化植物です。
春先に見られるよく似たハルジオンは、葉の基部が茎を抱く特徴があります。
またハルジオンは、つぼみがうなだれがちです。


ブタナ(キク科)
道沿いに点々と見られます。ヨーロッパ原産の帰化植物です。タンポポに間違えられがちですが、
茎が途中で枝分かれし、複数の花をつけます。タンポポ類の茎は分岐しません。

(アカバナ)ユウゲショウ(アカバナ科)
道路際に生育しています。南北アメリカ大陸の原産で、観賞用として渡来しました。
夕化粧はマツヨイグサ類の別称です。

まだたくさんの植物がありますので、また次回。
参考文献
神奈川県植物誌2018電子版(神奈川県植物誌調査会,2018)
「山渓ハンディ図鑑1 野に咲く花」増補改訂新版(林他,2013)
「日本帰化植物写真図鑑」(清水他,2001)
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