2025/2/26 博物館前のシロハラ

博物館だより

 博物館入口の両端にはツツジ類低木の植込みがあり、この植込みの前を通りかかると時々「ガサガサ」と落葉の動く音が聞こえてきます。音の主はシロハラかも知れません。

2016年3月16日 遊行寺

 「ガサガサ」は探餌時に落ち葉をめくる音です。
シロハラなど大型ツグミ類と呼ばれる仲間は、地上で虫などを食べて生活しています。
警戒心が強いのでそっとのぞいてみましょう。
 人を察知すると逃げてしまうので、樹木になった様にその場で立ち止まり動かないでいると観察できることがあります。木化け(きばけ)という観察方法です。

 大型ツグミ類という呼び名は、ツグミやトラツグミなどいくつかの属を含む大きめのツグミ類の総称ですが、この仲間は科の所属が度々変わりました。
 最新の日本鳥類目第8版(2024年)ではツグミ科、その前の第7版(2012年)ヒタキ科、第6版(2000年)ツグミ科、第5版(1974年)ヒタキ科でした。
ヒタキ科には、最新の第8版では小型ツグミ類とよばれるグループが属しています。
ややこしいですね。

 ところで、冬鳥の飛来数は多い年と少ない年がありますが、今冬はツグミが特に少ない様に思います。

博物館の大型ツグミ類(ツグミ科)

シロハラ
トラツグミ 最新の学名は Zoothera aurea
ツグミ

博物館の小型ツグミ類(ヒタキ科)

ジョウビタキ

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