5月頃から突然、大学構内でオナガの声を耳にすることが多くなりました。きっとこの声をみなさん聞いたのではないでしょうか。大学に近い引地川周辺では比較的よく見ましたが、大学構内ではやや稀な印象がありました。
オナガは、その名の通り尾の長いカラス科の鳥で、英名Azure-winged Magpie(空色の翼をしたカササギ)とおり、翼と尾がきれいな空色をしています。
本種の繁殖期は5月~8月とされています。このため、構内のどこかを繁殖場所として利用しているかも知れません。巣には低木を利用する場合もあり、枯れ枝の他、多量のコケを使用するとされています。
鳥の巣は繁殖時にのみ使用されます。巣の周辺では親鳥は非常に警戒します。私たちが見ている時には巣に近づきません。このため巣を探す時には遠くからちらちら観察するのがこつです。何回か出入りをしている場所を見つけたら、鳥がいない時に短時間で探しましょう。見つからなくてもすぐにその場を離れましょう。巣の写真を撮ることは慎みましょう。
参考 「原色日本野鳥生態図鑑〈陸鳥編〉」(中村・中村,1995)保育社
「大阪市立自然史博物館叢書⑤ 日本鳥の巣図鑑 小海途銀次郎コレクション」(小海途銀次郎・和田 岳,2011)
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