2024/5/29 キジのほろ打ち

博物館だより

 大学の西側の台地を下っていくと、水田や休耕田が広がります。
春から初夏にかけて、キジの声が聞かれます。キジが鳴く時はなわばりを主張する時ですが、鳴くと同時に翼をばたつかせて大きな音をたてることが知られています。この行動は「ほろ打ち」と呼ばれます。大庭遊水地の木道上で動画撮影しました。

「ケン、ケーン」の前後に羽ばたきますが、鳴く前では軽く音は聞こえませんが、鳴いた後では強く羽ばたき音が聞こえます。また体を大きくのけぞっていますね。

 キジは、雌雄の形態の違いが顕著です。まず羽色が異なり、雄は派手で光沢のある紫色や緑色の羽衣ういと耳の様に突き出した冠羽(ここに耳は無い)、赤い肉垂にくだれなどが目立つのに対し、雌は薄茶色地に黒褐色の様々な斑が多数あります。
 また雄には鋭い蹴爪けづめがあり、なわばり争いの時に武器として使用されます。
 キジは本州から九州にかけて生息する日本の固有種で、国鳥です。

博物館の森と草原の鳥コーナー

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