三浦半島の海岸では、ウミウ,カワウ,ヒメウの3種のウ類を観察できます。形態を観察できれば容易に識別できますが、遠くの場合でも、飛び方で検討をつけることができます。
ウミウとヒメウは、海水面付近をばたばたと飛び、あまり大きな群れをつくりません(船や岩礁など障害物のある場合、高く飛びます)。
カワウは、海上であっても陸上であっても高く軽やかに飛ぶことが多く、しばしば大群で行動します。

しかしウミウとヒメウも、渡りの時期には空高く飛ぶことがあります。春の渡りは南から北へ移動します。葉山の名島周辺のねぐらでの観察では、渡りと思われる群れが、北東方向へ逗子市付近の丘陵を越えていく場合と、南方向の海上を飛んでいく場合があります。目的地が北にあるのに南へ飛ぶのは不思議ですが、海岸線に沿って移動するためか、三浦半島を横断しやすい地形が南側のどこかにあるためではないかと、推測します。
私は弱い南風の吹く穏やかな朝に見ることが多いのですが、周日観察をしていないので,実際にどの様な条件の時に多いのかよくわかりません。時に日の出30分以上前のまだ薄暗い時刻にも飛んでいるのを見ることがあります。

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