些細なことですが、ウミウはしばしば岩にとまっている時に、
片側の趾で、もう片方の趾を踏んでいます。
踏まれている側の脚を先に動かして、つまずかないか心配ですね。
とまり場の形状によるかも知れませんが、よく踏んでいます。
このためウミウにとってはこれが比較的、自然な姿勢かも知れません。





踏んでしまうのは、水かきのついた趾がとても大きいからでしょう。
水かきのついた足を蹼足といいます。
ウミウの蹼足は色々な場面で活躍をします。
泳ぐ時には、両脚を同時に素早く後方へ掻きます(平泳ぎの様)。
この蹼足だけで潜水することができます。
海上から飛び立つ時は両脚を同時に掻いて飛び上がります(連続うさぎ跳びの様)。
着陸時には左右に大きく広げてパラシュートの役割もします。


ウミウの蹼足はしなやかで丈夫です。
裏には、重い体重を支えるだけの厚い肉球があります。
外側の指ほど長く、骨の数もたくさんあります。


博物館のウミウは足を踏んでいません。


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