博物館前のオオシマザクラは、4月1日にようやく少数の花をつけました。
さて、2枚の桜の写真がありますが、オオシマザクラはどちらでしょうか?
桜好きの人はお分かりですね。


A(左)がオオシマザクラ(以降オオシマ)、B(右)はソメイヨシノ(以降ソメイ)です。
花を正面ではなく、わざと横から撮りました。
桜の花をみる時に、どうしてもきれいな花弁(花びら)に眼が行きがちですが、桜の種を識別する時には、花弁の基部にある萼片や筒状になっている萼筒に大きな違いがでます。
B(右)のソメイには、白い毛が密生していますが、A(左)のオオシマにはありません。
萼筒は左のオオシマの方がスマートです。さらには花と同時に展開する葉に鋸歯(葉の縁にあるぎざぎざ)が鋭く長く尖るのも特徴です。
オオシマは、桜餅をくるむ塩漬け葉の原料としても有名ですが、もう一つ関東南部(伊豆諸島)の特産種(固有種)でもあります。
学内で観察できるので、是非みて下さい。
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