2024/2/7 ウミアイサの盗賊行為

博物館だより

他の個体が捕まえた獲物等を横取りすることを盗賊行為と呼びます。
トウゾクカモメというグループが飛んでいるカモメ類などを襲い、
獲物を吐き出させて奪う行為が知られていますが、
ウミウでは飲み込む前のくわえている魚を他個体が奪うことがあります。
また、トビやアオサギがしばしばウミウの吐き戻しを採食していることがあります。

冬期間に岸に近い海上でみられるウミアイサというカモの一種が、
大きめの魚を持った個体を追いかけ、奪いとる様子を撮影しました。

小魚であれば、水中から顔をあげた瞬間に飲み込むため、通常奪い合いになりませんが、すぐに飲みこめない大きさや鰭にとげのある魚種などでは、奪い合いが起きる可能性があるかも知れません。
食べられた魚種がササノハベラの仲間の様に思いましたが、いかがでしょうか。

砂地が所々にある浅い岩礁での観察例です。お魚に詳しい方、教えて下さい。

博物館のウミアイサは、全身骨格標本です。

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