私の今年のイソギク開花の初認日は
11月3日稲村ヶ崎です。
イソギクは、その名の通り海岸に生育する
キクで、特に江の島や稲村ヶ崎などの崖や
陽当たりのよい草地などに大きな群落を
つくります。
藤沢から三浦半島にかけての海岸で、
普通に見られますが、国内でも
犬吠埼(千葉県)から御前崎(静岡県)に
生育する関東南部の固有植物です。
イソギクに似た分布を示す種として、
同じキク科のワダンがあります。
イソギク(2023年11月黒崎の鼻)
薄紫色の花はノコンギク

ワダン(2023年11月城ヶ島)

「日本の植物区系」を著した前川文夫先生は
南関東や伊豆諸島,富士山などに固有に分布
する植物が生育する区域に
フォッサマグナ地区という呼び名を与えました。
博物館前に植栽されているオオシマザクラや
伊豆諸島名産のアシタバ、アジサイの原種と
されるガクアジサイも同地区の固有植物です。
彼らは地球全体からみたら小さな点の様に
狭い地域にだけ生育しています。
大切にしたいですね。
アシタバ(2023年11月長者ヶ崎)
今が花の時期

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