海岸は、波しぶきや強風など海の影響を強く受け、
土壌が未発達で乾燥するため植物にとってきびしい環境です。
この様な環境に生育する植物を海岸植物とよばれ、
これらは草丈が低い割に花が大きい、葉が厚い、
しばしば多肉質や毛に覆われるなどの形態的な特徴を持つ種があります。
今回、石川県加賀市にある塩屋海岸で、砂丘に生育する植物を観察しました。
駐車場から海岸へ出るために大きな砂の山を乗り越えます。
その砂山のてっぺんに立つと、のびのびと海浜植物が生育する
夢の様な景観が広がっていました。
砂丘の陸側から (これを乗り越えて海に出ます)
_DSCN1132.jpg)
砂丘の上からの景観

砂丘の植物群落

ここでは、日本海側固有の初めて見る植物を含め辺り一面に珍しい植物ばかり、
どの植物も人の影響を受けずに健やかに生育をしている印象でした。
カワラヨモギ

ハマベノギク (北陸~九州北部海岸の固有種)
DSCN1213.jpg)
ネコノシタ

ハマニガナ

ハマボウフウ (枯れて落果した種子)
DSCN1210.jpg)
ハマゴウ

ウンラン

カワラケツメイ

スナビキソウと思われる

アナマスミレと思われる

コウボウムギ

カモノハシ属の一種

体色が砂粒にそっくりなバッタの一種

駐車場の看板

参考文献 「日本野生植物館」海岸の植物(奥田他,1997)小学館
コメント