博物館だより

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2025/6/11 大庭の夜の田んぼ

大学西、下方の低地にある石川や大庭の水田地帯では、毎年水田に水が入るとにぎやかなカエルたちの声が聞こえます。その主役は、トウキョウダルマガエルとヒガシニホンアマガエルです。トウキョウダルマガエルヒガシニホンアマガエル音声は、日の入り約30分...
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2025/6/4 稲村ヶ崎でアオバトの海水飲み

神奈川県では、鳥類に関する天然記念物が2件あり、一つは三浦市にある「城ヶ島のウミウ,ヒメウ及びクロサギの生息地」、もう一つが「大磯照ヶ崎のアオバト集団飛来地」です。アオバトは本来、丹沢など山地の森林に生息しますが、大磯町の照ヶ崎では海岸に集...
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2025/5/28 ヨシキリのさえずり

相模原台地上にある大学を西側に下ると、引地川や水田のある低地の一角に大庭遊水地があり、ここにはヨシ(アシ)やヤナギ類のある低湿地がひろがります。オオヨシキリの生息する大庭遊水地オオヨシキリ(ヨシキリ科)は、広大なアシ原に好んで生息するスズメ...
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2025/5/22 ハシボソミズナギドリの渡り

5月17日から18日にかけて、湘南地方では強い南風が吹き続けました。鎌倉の七里ヶ浜では、本種が岸近くを猛スピードで飛んでいました。本種の翼は、幅が狭く遠くから見ると鎌の様に見えます。ハシボソミズナギドリは、南半球のオーストラリア南東部,タス...
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2025/5/14 身近な植物から調べよう

身近な植物は、毎日同じ場所で観察できるので、生長の様子を繰り返し観察することができます。一度名前を覚えれば、親しみを持てますよ。六会日大前駅から線路沿いに大学の正門前までの間で観察できる植物をいくつか紹介します。シロバナマンテマ(アブラナ科...
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2025/5/7 初夏の渡り鳥

三浦半島の沿岸は、遠浅の岩礁海岸と砂浜が交互に見られます。春から初夏(4~5月)と秋(8~9月)の二期には、旅鳥と呼ばれるシギやチドリの仲間が見られます。 チュウシャクシギ,キョウジョシギ,キアシシギ(以上シギ科),メダイチドリ(チドリ科)...
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2025/4/23 昔、ユリ科だった植物

博物館の入り口にはツツジ類の植込みがあり、花の見頃を迎えているのですが、時々当地が雑木林だった頃から生育していたと思われる野草がみられます。ホウチャクソウもその一つで、本館ツツジの植込みやクスノキの足元に生育が見られます。ホウチャクソウ「ほ...
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2025/04/16 ウミウの旅立ち

大学周辺では、ツバメ,イワツバメなど夏鳥が見られる様になりました。一方、冬鳥のウミウは北国へ渡る時期を迎えています。ウミウは通常、海面すれすれを飛ぶことが多いのですが、渡りの時期には空高く飛ぶことがあります。動画_渡りのウミウ(2025年4...
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2025/4/11 博物館裏のカントウタンポポ

博物館の裏はコナラやイヌシデなどの雑木林にとなっていて、日当たりのよい場所には、タンポポ類が生育しています。博物館裏のタンポポ群落多くは、外来種のタンポポですが、在来種のカントウタンポポも見られます。カントウタンポポ 4/8(火)に日本武道...
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2025/4/2 三浦半島のトウキョウサンショウウオ

トウキョウサンショウウオは、神奈川県内では三浦半島にのみ自然分布し、近年激減した両生類の一種です。国のレッドデータブックでは「絶滅危惧Ⅱ類」(VU:絶滅の危険が増大している種)、神奈川県のレッドデータブック(2006年)では、「絶滅危惧Ⅰ類...