博物館だより

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2025/7/16 嵐の海のオオミズナギドリ

オオミズナギドリは、個体数が多い鳥であるにもかかわらず、あまり一般の人に知られていません。それは一生の大半を海上で過ごすため、見る機会が少ないためだと思います。 本種の大群は、遠くから見ると時に山の形に見え(鳥山)、これを魚群の目当てとして...
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2025/7/10 眠るツバメの巣立ち雛

藤沢市内にある人通りのある夜のショッピングモール内で、眠っているツバメの巣立ち雛をみつけました。雛の近くには、燕尾(えんび)が長く、のど元の赤い親ツバメもとまっているほか、最近まで使用していたと思われる巣があります。ツバメの巣藤沢市に隣接す...
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2025/7/4 湘南と北国のウミウ

ウミウは関東では主に冬期を中心に見られます(冬鳥)が、東北以北の海岸では夏期に繁殖をします。このためウミウは渡り鳥ですが、越冬地の様子と繁殖地の様子を国内で観察することができます。ウミウのねぐらがある葉山町の名島ウミウの繁殖地のある北海道ウ...
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2025/6/27 日光浴をするニホンカナヘビ

大庭遊水地のヨシ原内には木道があり、晴れて蒸し暑い日には、いつもニホンカナヘビが日光浴をしています。6/16には約240mの木道(歩数による簡易計測)の区間だけで7頭見つけました。人に気付くとすぐに草むらへ逃げてしまうので、遠くで見つけてか...
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2025/6/19 イワツバメどろ集め

石川の田植えの終わった水田で、イワツバメ数羽が巣作り用の泥を集めていました。地上ではよちよちしていますね。大学周辺では、引地川流域でよくみかけます。橋の下に営巣地があるのでしょう。今年のイワツバメ初認日は下河内(しもごうち)橋付近で3月24...
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2025/6/11 大庭の夜の田んぼ

大学西、下方の低地にある石川や大庭の水田地帯では、毎年水田に水が入るとにぎやかなカエルたちの声が聞こえます。その主役は、トウキョウダルマガエルとヒガシニホンアマガエルです。トウキョウダルマガエルヒガシニホンアマガエル音声は、日の入り約30分...
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2025/6/4 稲村ヶ崎でアオバトの海水飲み

神奈川県では、鳥類に関する天然記念物が2件あり、一つは三浦市にある「城ヶ島のウミウ,ヒメウ及びクロサギの生息地」、もう一つが「大磯照ヶ崎のアオバト集団飛来地」です。アオバトは本来、丹沢など山地の森林に生息しますが、大磯町の照ヶ崎では海岸に集...
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2025/5/28 ヨシキリのさえずり

相模原台地上にある大学を西側に下ると、引地川や水田のある低地の一角に大庭遊水地があり、ここにはヨシ(アシ)やヤナギ類のある低湿地がひろがります。オオヨシキリの生息する大庭遊水地オオヨシキリ(ヨシキリ科)は、広大なアシ原に好んで生息するスズメ...
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2025/5/22 ハシボソミズナギドリの渡り

5月17日から18日にかけて、湘南地方では強い南風が吹き続けました。鎌倉の七里ヶ浜では、本種が岸近くを猛スピードで飛んでいました。本種の翼は、幅が狭く遠くから見ると鎌の様に見えます。ハシボソミズナギドリは、南半球のオーストラリア南東部,タス...
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2025/5/14 身近な植物から調べよう

身近な植物は、毎日同じ場所で観察できるので、生長の様子を繰り返し観察することができます。一度名前を覚えれば、親しみを持てますよ。六会日大前駅から線路沿いに大学の正門前までの間で観察できる植物をいくつか紹介します。シロバナマンテマ(アブラナ科...