博物館では、夏と秋の2回に分けて博物館実習を
行いますが、2回目(2期)がはじまりました。
11月15日と16日には、実習生8名と他館実習で
日数の少なかった2名の合計10名で、
化石標本のレプリカ作りを行いました。
講師として、教職・学芸員課程の
野村正弘先生のご指導を戴きました。
説明をされる野村先生

一日目は、型枠がわりの紙コップの底に粘土を
敷き詰め、レプリカの元となるアンモナイト標本を
固定しました。そしてその上にシリコンゴムを
流し入れ、気泡を除去しました。
粘土の上にアンモナイト(実物)を固定

シリコンを流しいれる

二日目は、硬化したシリコンゴムをはがし、
水に溶いた石膏を流し入れました。
石膏を水で溶く

シリコンの型に石膏を流しいれて作製したレプリカ

石膏の固まるまでの時間、野村先生による
群馬県立自然史博物館で培われた経験談、
特に小学生を対象としたレプリカ作りを通した
博物館教育についてお話を聞きました。
レプリカは、一点しかない貴重な化石を
複数の博物館での研究や展示を可能にし、
実物標本の保存に寄与するなど大切な役割があります。
レプリカの用途によっては、非常に高い技術に
よって、実物と見分けのつかないような着色を
施したり、重さを実物に合わせたりする場合があるようです。
作製したシリコンゴムに石膏などを流せば、さらに
複製可能です。また石膏には、水彩絵の具で
着色ができるというメリットもあります。
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