◇館長挨拶
令和6年3月
館長 内山 寛
日本大学生物資源科学部博物館『骨の博物館』へようこそ!
当館は、平成18年(2006年)に博物館と名称を改めてリニューアルオープンしました。
令和元年(2019年)には呼称を『骨の博物館』とし「骨の多様性と進化」をテーマとする展示の拡充をはかっているところでしたが、新型コロナウイルス感染症の流行により令和2年(2020年)3月から3年間の休館を余儀なくされました。令和5年度より見学に予約制を導入するなどの制限を設けて開館を再開することになりました。
これから開館に関する制限も解除していき、休止していた館内の整備も再開して、大学附置施設として学生教育のみならず、生涯学習の場と機会を提供できる地域に親しまれる博物館を目指していく所存です。
皆様のご来館を心よりお待ちしております!
◇博物館の役割(運営方針)
当博物館は、1)大学における教育・研究の推進に資すること、2)博物館活動を通して社会へ貢献すること、この二つの大きな役割をもっています。
一つ目の役割を果たすために、必要な標本及び文献等の自然史資料や人文資料の収集と保管、展示並びに調査・研究を行います。特に「骨の博物館」として脊椎動物の骨や骨格に関する資料の収集と展示に力を入れています。教育に関しては、各専門分野の授業だけでなく、博物館実習をはじめとする学芸員課程の授業支援も行います。展示に関しては、大学の研究成果の発表の場としての役割も担っています。
二つ目の博物館活動には、展示や講座などがあります。展示には、「骨」を中心とした常設展示と大学の研究成果に基づく企画展示があり、小中学校、高等学校の授業利用をはじめ各種団体や一般の方の利用を広く受け入れています。講座には、現在小中学生を対象とした「むらさきの丘 サイエンス・セミナー」や「夏休み宿題相談会」の開催があります。また博物館収蔵資料の撮影利用等にも対応しています。将来、博物館収蔵資料をHP上で閲覧できることを目指しています。
◇資料収集方針
当博物館における資料収集は、上記の博物館の役割に適合する展示ならびに研究・教育に供する以下の資料について行います。特に「骨の多様性と進化」ならびに学部内のあらゆる研究分野に関連する資料・情報を資料収集の中軸に据え、展示と教育プログラムを通じて日本大学ならびに地域への生涯学習の場と機会を提供できるものとします。
1 骨に関連する資料
2 学部内の研究分野に関連する資料
3 その他、国内外の自然・歴史・文化の研究に関連する資料
◇資料管理方針
当博物館では、収集、作製、寄贈、購入等をした資料は登録を行い、収蔵庫に収めます。資料の登録は、資料の採集(収集)データおよび画像データを記録したデータベースを構築して、HP上で公開できるようにします。
収蔵庫は、1:液浸標本庫、2:昆虫標本庫、3:植物標本庫、4:人文(学芸)資料庫、5:自然史標本庫(動物のはく製・骨・貝・鉱物等)に分けられていて、展示室に展示されない標本は各収蔵庫に整理配架されています。
また標本害虫に対して捕虫器を設置しているほかに、年一回夏期に燻蒸を行っています。