本種は、熱帯や亜熱帯地域の海洋に生息する海鳥で、日本では南西諸島や小笠原などでみられることの多い海鳥です。先日(5/19)、横須賀市佐島の堤防上にある小さな灯台で休息する姿を記録、動画での撮影を致しました。
神奈川県横須賀市佐島(2024年5月19日)に記録したアカアシカツオドリ(Red-footed Booby)
種同定には、三浦市城ヶ島等で海鳥を継続調査しておられる「三浦半島渡り鳥連絡会」の方々のご協力をいただきました。類似種の一つアオツラカツオドリとは顔の黒色部が目立たない、嘴は一部にピンク色を帯びた灰色で先端部が黒色、足が赤色(本動画では目立たない)、より小さいなどの特徴からアカアシカツオドリと判定されました。近縁のカツオドリも三浦半島や江の島などでやや稀に見られます。
博物館には、カツオドリ科の標本はありません。カツオドリ目にはグンカンドリ科,カツオドリ科,ウ科が属しますが,ウ科3種の標本を展示しています。4本の趾(あしゆび)に水かきがつきます。ウ科は水中を潜りますが、カツオドリ科は空中からダイビングして魚を採食します。
博物館の海鳥コーナー

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