カワウのコロニーで雛が産まれました。
横須賀市長井にある轡堰にあるカワウのコロニーで、1月27日に今年初めて雛の姿を確認しました。以下観察記録です。
昨年11月26日には、巣づくりはされていませんでした。

12月30日に101巣、1月5日に131巣を確認しました(未完成の巣を含む)。


1月21日にかすかに雛の声がしましたが、この時、姿を確認できませんでした。
抱卵日数は約27~31日かかるため、12月24日前後に卵を産み始めたものと思われます。


1月27日に5つの巣で雛の姿を確認しました。
雛は親鳥の口の中頭を入れて中にある魚をもらいます。

今年も長い長い育雛がはじまりました。
ここでは、9月頃まで途切れることなく抱卵・育雛が続きます。
一般に雛は30~45日で巣立ちます。
抱卵と合わせると57~76日、さらに営巣等を含めると、
1回の繁殖に3ヶ月くらいかかるものと思われます。
昨年の観察をさかのぼると7月までは多数、8月に少数の雛が見られました。
最後の雛がみられたのは、9月3日でした。
このためここでは2回または3回の繁殖が行われているものと予想しています。



参考文献
原色日本野鳥生態図鑑〈水鳥編〉(中村・中村,1995)保育社
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