江の島のテトラポッドに面した堤防で、袋菓子を広げたら、イソヒヨドリが近くのテトラポッドにとまりました。
じっと私の行動を観察しています。
そして軽やかにホッピング※しながら足元にまで来ました。
私の食べこぼしがないか、注視している様に思います。
イソヒヨドリは名のとおり磯、特に江の島の様な崖のある海岸に好んで生息しますが、ヒヨドリではなくヒタキの仲間です。
海外ではユーラシアから南アジア,アフリカ北部などにも亜種が生息しますが、こちらは岩の多い地域や亜高山,高山に生息します。
でも日本のイソヒヨドリは、高山にいません。

江の島のイソヒヨドリ♪

至近距離でカメラを向けても逃げない♪
イソヒヨドリは元々海岸を中心に生息していましたが、1980年代頃から海岸から離れた場所での繁殖が報告されるようになりました。
以前江の島の同所では、人の足元まで寄ってきて餌を欲しそうにしているスズメがいましたが、最近イソヒヨドリでの同様の行動が目立ちます。
今、イソヒヨドリの生態に大きな変化が起きているのでしょうか。
イソヒヨドリは大学構内にもいて、春先にガレリアのガラス屋根の内側でよい声を響かせています。
博物館のイソヒヨドリ標本は雌で、灰褐色の地味な色合いをしています。

博物館のイソヒヨドリ♪
※両足を揃えて跳びながら移動すること
参考文献 「原色日本野鳥生態図鑑〈陸鳥編〉」(中村・中村,1995)保育社 「フィールド図鑑日本の野鳥第2版」(水谷・叶内,2020)文一総合出版
当サイト掲載の画像・文章の無断転用を禁止致します。
© 2023 Nihon University, College MUSEUM of Bioresource Sciences. All Rights Reserved.
コメント