TEACHER

教員紹介

小野洋 教授

INTERVIEW

「食品」と「ビジネス」について
幅広く深く学び、
「食をプロデュースする人材」を 育てます。

小野洋 教授

農場から食卓まで、食について幅広く学べる学科

食品ビジネス学科は、農場から食卓までの食の流れ=フードシステムを学び、新しい食の未来を追究する学科です。テーマとする課題も、日常的な食の問題から地球規模での食料・農業問題まで多岐にわたります。そのため、経済学、経営学、社会学、栄養学、調理学など、幅広いカリキュラムを編成。キャンパス内に農場を持つ立地を生かした「食農教育実習」や、文系では珍しい「調理学実習」、起業した卒業生から直接指導を受ける「食品ビジネス特別講義」など特徴的な授業も多く、さまざまな視点から課題に取り組む力を養うことができると思います。さらに今回の改組では、メディアリテラシー、金融論、計量経済学といった、社会人としての基盤形成に役立つ講義を新設。「就職に強い」といわれた学生の進路が、これまで以上に拡がるよう期待しています。

小野洋 教授

ますます重要となる「食」の諸問題を、
広く深く掘り下げてほしい

私は青森の小さな農村で生まれ育ちました。実家は商売をしていましたが、顧客のほとんどが農家だったこともあり、食料生産の動向は日常生活と密接に関わっていました。同時に、一人当たり所得が東京の半分というニュースを子どもの頃から目にしてきました。同じ日本なのに、なぜそうなるのか、その要因の解明をしたい、というのが研究の原点です。できれば皆さんも、入学前から「あの分野について知りたい」という問題意識を持ち、本学科をめざしてほしいと思います。もちろん入学後の講義や実習から、自分に合った課題を見つけるのもいいでしょう。ぜひ4年間のうちに教員や仲間のサポートを得て、あなたの「学びたいこと」を幅広く深く掘り下げてください。

小野洋 教授

STAFF教員一覧

  • 清水みゆき[地域環境経済]

    地域に根差した風土、環境によって育まれてきた私たち人類は、より豊かに生きるために社会を変革してきました。そこでの「豊かさ」と、私たちを育んできた環境との望ましいあり方とは何かを考えながら、食と環境の問題の解決方法を研究しています。

  • 高橋巌[地域経済]

    私たちの身近な問題である“農と食”の問題を中心にしながら、その背景にある少子高齢化や資源環境など社会構造問題、協同組合・非営利協同組織問題などの分析を通じて、さまざまな地域経済・地域社会の問題を考えていきます。

  • 宮部和幸[農村資源開発]

    農村地域に存在する豊かな自然、伝統野菜、郷土料理などの宝物を、探索や聞き取り調査活動等を通じて見つけ出し、その宝物に磨きをかけながら、どのように活用すべきかについて実践的な取り組みを進めています。

  • 小野洋[資源経済]

    環境問題は私たちの食を含む生活全般に大きな影響を及ぼしています。どのような農産物の栽培方法が環境負荷を小さくするかは、一般的なイメージと異なることが少なくありません。経済学のツールを用いて、環境問題を多面的に捉える洞察力を養います。

  • 阿久根優子[国際フードシステム]

    貿易自由化や気候変動といった政策や環境の変化は、フードシステムを通じて特定の地域だけでなく国内外の経済・社会に影響をもたらします。それらの原因やメカニズムについて、定量分析の手法を用いて地域経済学や新経済地理学の視点から探究します。

  • 大石敦志[産業組織]

    食品産業(食品工業、食品流通、外食産業)を対象に、統計的手法やマーケティングリサーチの技法を使 って、その組織構造や参加者( 企業や消費者)の行動を分析・評価し、豊かな食への理論的・実証的な基礎を与えることをめざしています。

  • 友田滋夫[地域食品企業]

    地域で活躍する食品関連中小企業の役割や抱える課題について、原料となる農水産物の生産者との関係、加工技術の開発や習得上の課題、地域住民の働く場としての機能の発揮、消費者との結びつき、地域活性化との関係など、多様な視角から考えていきます。

  • 菊地香[食品資源管理]

    日本の家庭での食事をみると、身近なところにある食材をつかった食事から、調理が簡単で油脂の多い洋風の食事となっています。食の地域性がなくなりつつあります。そうした地域性のある食事とはどのようなものなのかを調査、研究をしています。

  • 佐藤奨平[食品企業組織]

    私たちの食生活を支え、新たな食文化を創造する食品企業のイノベーションの源泉を探ります。とくに企業家の経営構想力に基づく戦略的意思決定・行動に注目し、経営史・組織論的視点から、調査・研究を進めています。

  • 川手督也[産業社会]

    とくに「食卓の向こう側」である農林漁業・農山漁村の現場に着目しつつ、社会的に大きく乖離してしまっている食と農、都市と農村の関係を今後いかにつくり直していったらよいかなどの問題について、暮らしの視点に立って研究を進めています。

  • 若林素子[食品開発]

    次々に発売される食品の新製品は、どのように開発されているか知 っていますか?ヒット商品を生み出すためには、消費者のニーズをつかむことと、食品製造のしくみを知ることが大切です。文系・理系の学びを融合させ、新しい食品の開発提案に取り組みます。

  • 久保田裕美[食コミュニティ]

    食生活の変化は、その時代の背景を映し出します。食生活や食文化についての知識を学ぶと共に、「食」とは何かとの視点に立って、多様化する現代のライフスタイルや地域社会における食の豊かさについて考えていきます。

  • 谷米温子[フードコーディネート]

    ライフスタイルの変化や高齢社会に対して、食について改めて考える必要があります。「おいしい笑顔」をテーマに、望ましい食生活の実現に向けて、食卓から人々の食生活をより豊かにする方法について考えていきます。

  • 片上敏喜[フードツーリズム]

    日本各地には、その地域ならではの豊かな「食文化」が存在しています。そうした食文化と私たちを「ツーリズム」でつなぐことを通じて、「自らの生活に活かすことができる観光」、「生産者と消費者をつなぐことができる観光」等について研究を行い、実践的に学んでいきます。

  • 清水友里[食品調理]

    私たちは調理操作によって食品の嗜好性を向上させています。嗜好性の高い、おいしい食品とはどんな物でしょう。調理過程における食品の化学的・物理的変化などの諸現象を科学的に分析する機器測定や、人間の感覚を用いる官能評価を用いておいしさの秘密を探ります。