TEACHER
大学で何がやりたいか、
まだわからないのは当然。
入学しバイオサイエンスを体験してから、
あなたの興味を追究してください。
袴田航 教授
バイオサイエンスに関心のあるあなたは、進学先にどんな学部・学科を考えていますか。この分野は幅広く、複数の学部・学科に分散している大学も多いようです。以前の生物資源科学部もそうでした。しかし受験までに「本当に学びたい分野」を選ぶことは容易ではありません。興味のある分野が複数学科にまたがっている、といったこともあるでしょう。そこで本学部では、バイオサイエンスに関する学びを一学科に集約しました。入学後はバイオサイエンスの基礎を学び、まずは幅広い学問領域に触れてください。その実体験の上で、自身の興味や将来の進路を考え、コースや分野を絞り込むことができます。また、途中でコースの変更や両立なども可能なよう、カリキュラムも柔軟に設定しました。本学科なら、あなたのやりたいことが必ず見つかるはずです。
私の研究の原点は、ものをつくって動かす楽しさから始まりました。今も研究室では学生と一緒に生理活性物質やタンパク質などの分子を作り、試験管や細胞内で期待通りに動くかなどを見ています。こうした研究は、新しい生命現象の発見や、人の健康に関わる医薬品・化粧品・サプリなどの開発にも貢献しています。本学科では、最新の研究道具である「データサイエンス」に関する科目も増強し、より現代的・実践的なバイオサイエンスを学べるようになりました。生命現象の不思議に興味津々のあなた、学んだ知識を社会に役立てたいと考えているあなたも、バイオサイエンス学科は心待ちにしています。
関泰一郎[栄養生理]
複雑な生命現象と栄養の関係を明らかにし、メタボリックシンドローム・生活習慣病の予防・改善をめざします。
近藤春美[脂質代謝・吸収]
日本人の死因の4分の1を占める動脈硬化性疾患を予防する物質を食品や栄養成分から探索し、健康寿命の延伸に貢献します。
細野崇[栄養・神経・加齢]
アルツハイマー病をはじめとした加齢に伴って発症するさまざまな病気に対して、栄養学的な予防法の確立をめざします。
増澤依[栄養生理]
タンパク質や食物繊維などの栄養素の適切な摂取量と質について研究し、脂肪肝や炎症性腸疾患の予防と改善に役立てます。
舛廣善和[高機能タンパク質創生]
高機能組換え体タンパク質を主としたバイオ医薬品開発研究により健康長寿をめざします。
新井直人[DNA組換え]
ゲノムDNA が傷を受けた時に、それを修復するメカニズムを明らかにして健康に貢献します。
渡邉泰祐[遺伝子・麹菌]
麹菌等の醸造微生物が生産する香気物質とその生成機構の研究を通して人々の健康に貢献します。
相澤朋子[有用微生物利用]
極限環境で細菌が生き抜くためのメカニズムの究明を通じて、人の生活と健康の向上に貢献します。
光澤浩[微生物遺伝]
細胞が自分を食べるオートファジーのしくみを酵母を用いて明らかにし、技術開発につなげます。
荻原淳[発酵・醸造微生物代謝]
酵母やカビなど発酵醸造微生物の持つ特別な機能を明らかにして、利用応用をめざします。
上田賢志[微生物生理]
微生物間の共生関係を化学因子の役割に着目して解明し、バイオマス活用法に新たな道を拓きます。
髙野英晃[医薬微生物・物質生産]
微生物センサーから学んだことを微生物工場デザインに応用し、効率的なバイオ生産系を創ります。
西山辰也[酵素・生体触媒]
酵素、有機触媒の微生物からの探索研究をバイオセンサーに応用し、新規測定系の確立をめざします。
明石智義[植物代謝生化学]
植物由来の活性物質がつくられるしくみを明らかにし、ゲノムやタンパク質工学の点から植物の機能の向上をめざします。
袴田航[生物有機]
分子シミュレーションと有機合成を駆使して新たな生理活性物質を創成し、抗ウイルス剤や抗がん剤等の創薬をめざします。
伊藤紘子[植物生理活性物質]
有用な植物の生理活性物質の探索および合成量の調節機構の解明を通じて、物質の合成量をデザインできる技術の確立をめざします。
平野貴子[生合成・物質変換]
自然界の糖質などを原料として酵素合成により生理活性物質を創り出し、香粧品や医薬品に役立てることをめざします。
中川達功[微生物生態・ゲノム]
低エネルギーで二酸化炭素を固定し有用化合物を創り出す硝化菌を研究開発します。
岩淵範之[特殊環境微生物]
油の中で生きる微生物の研究を通して生命の新しい形やしくみを理解し、その様々な有用機能を新しい産業の創出に役立てます。
土屋雄揮[界面微生物生態]
海草(アマモやスガモ)の表面や内部に棲息する微生物の機能を解明し、生物多様性の維持に応用します。
内山寛[植物分子遺伝]
バイオテクノロジーを駆使して植物の不思議な力(食虫性やストレス応答)の解明をめざします。
新町文絵[植物栄養生理]
植物の養分吸収や代謝に着目して、植物のもつ有用機能の探索と解析、その利用をめざします。
井村喜之[植物ウイルス]
病原微生物やウイルスが植物に感染するしくみと植物の潜在能力を理解し、植物改良に挑戦します。
奈島賢児[植物遺伝情報]
果実や花の特徴的な成分や形態に着目し、ゲノム・遺伝子から植物の謎を解き明かします。