About学科紹介

1年次

獣医解剖学A

 獣医師として扱う家畜および家禽を対象に、運動器の骨格系と筋系、内蔵の消化器系について、主要な器官の構造を比較解剖学的に理解すると共に、代表的な解剖学用語も修得します。また、対象とする動物間の解剖学的な差異、器官の機能と構造との対応関係、器官の臨床上の重要性も理解します。

Student’s Voice

正常を知ることで異常を見分けられる
憧れの獣医師への道がここから始まりました

 「獣医解剖学A」では、犬や猫、牛や馬など、あらゆる動物の骨や筋肉の名称を覚えて、その正しい形や組み合わせも学びます。正常な状態を把握しなければ、異常であることがわかりませんから、入学当初とはいえおろそかにできない授業でした。今でも、解剖学実習では学んだ知識を思い起こします。しかし、忘れていることも多く、使っていたテキストやレジュメを見返しながら知識を根付かせています。今夏には牧場実習も控えていて、初めて大動物に触れるのが楽しみです。また、この学科を選んだ理由のひとつでもある学術サークルでは動物病院での見学などもあり、先輩がたとの交流も盛んで、充実した日々を送っています。

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2年次

獣医微生物学A

 獣医微生物学は、動物感染症の原因となる幅広い生物種を含みますが、この講義では、病原性細菌の概要を学びます。細菌の生物学的および獣医学的特徴を把握するために、菌属、種の生物学的特性、同定方法、病原性発現機構などを中心に学習し、細菌細胞および細菌性感染症の基礎を理解します。

Student’s Voice

高度な知識や情報を確実に身につけることが
次のステップへつながっていきます

 感染症を引き起こす細菌についての理解を深めるのが「獣医微生物学A」です。ブドウ球菌、連鎖球菌、マイコプラズマなど、対象となる細菌はさまざまです。細菌をグラム染色で2種類にわけて、桿菌、球菌などへ細分化しながら特色を学びますが、座学と並行して顕微鏡での観察も行ったので、知識の定着はスムースでした。微生物が主体に及ぼす影響は、病理学や薬理学の土台となる大切な知識です。しかし、情報量が多いので、知識の抜けを作らないためにも、他の科目とリンクさせながら、意識的に振り返って確認をする復習が必要だと痛感します。実際に動物と接する授業も増えてきました。これまでの知識を活かしながら勉強を続けていきたいです。

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3年次

獣医病理学実習B

 牛、馬、豚、鶏、犬、猫および実験動物にみられた循環障害、変性、炎症、腫瘍および感染症について各種組織標本とスライドを用いて説明し、スケッチすることにより、病理組織学的な病変を理解します。

Student’s Voice

修得した知見を総動員して新しい科目へ挑む
基礎を積み重ねる大切さを強く感じます

 黒色腫や血管肉腫など、病変がある組織を顕微鏡で観察し、スケッチをすることで、病変を学ぶのが「獣医病理学実習B」です。自分の手を動かして、顕微鏡で病変を見るのは初めてだったので驚きと発見もたくさんありました。それまでの知識を総動員して取り組みましたが、書きためた正常な組織に関するレジュメと見比べることもあり、基礎の積み重ねが大事だと気づかされました。高校3年間をニュージーランドで過ごした影響で、将来は海外での活躍も考えているため、強みになる高い専門性を身につけようと思い、研究室は麻酔呼吸器を選びました。今は臨床の実習も増えて、座学での知識が活きる場面が多くなってきたことがやりがいに通じています。

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4年次

小動物外科学実習A

 外科手術学に必要な鎮静・麻酔法 、無菌手術法、各種診断法を段階的に体得させたうえに、実際の軟部組織外科手術の実技を行い、手術学の基本的手技を修得することを目的としています。

Student’s Voice

初めて体験した外科手術のすべての技法が
現場で必ず活きる貴重な学びとなりました

 麻酔から縫合までを自ら行う初めての実習が「小動物外科学実習A」です。まずは機器の扱いを覚えて、基礎的な手法を習い、最終的には外科手術に臨みます。腸管吻合(ふんごう)、胃の切開、避妊・去勢などの選択肢がありましたが、私は脾臓の摘出を選びました。脾臓は血管の数が多く、器具を使わずに手で結紮(けっさつ)する難しさがあり、挑戦しがいがあると感じたからです。この授業で習得したすべての手技が、将来につながる学びになりました。大学ならではの勉強をしようと思い、専門性の高い画像診断を学ぶことができる獣医放射線学研究室に入室しました。年次が上がるにつれて学修内容の専門性も高まり、獣医師に近づいていると実感しています。

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5年次

ワシントン州立大学夏期獣医臨床研修

 ワシントン州立大学獣医学部において、毎年5〜6年生を対象に夏期獣医臨床研修を行っています。アメリカの獣医専門医による大動物(牛、馬)ならびに小動物(犬)の内科学、外科学、画像診断学、麻酔学などの講義そして実習を受け、実践的な知識、技術を身につけます。大学間の単位互換により演習単位が取得認定されます。

Student’s Voice

獣医師の仕事に触れて現地の学生とも交流し
将来の糧になる経験と広い視野を得ました

 海外での獣医師の働き方や社会的役割に興味があり、この研修に参加しました。1週目は神経科で、基本的な神経学的検査や、椎間板ヘルニア、脊椎損傷の手術を見学しました。2週目は循環器科を選び、心臓エコー検査、雑音の聴診、レントゲンで心臓の評価などを行いましたが 、印象深かったのは動脈管開存症の手術です。日本は小型犬が多いため開胸手術を行うことも多いのですが、大型犬の多いアメリカではカテーテルを使う治療法の方が多いようです。また、現場経験を数多く積んでいる現地の学生たちとの交流からは多くの刺激を受け、学習意欲が高まりました。この研修から得られた広い視野を、今後の目標である小動物臨床んいも活かしたいと考えています。

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6年次

獣医事法規

 獣医師として社会に貢献する際、色々な関連法規を適切に理解し、これを踏まえて活動することが必要となる。ここでは獣医師法、獣医療法、家畜保健衛生所法、家畜伝染病予防法、狂犬病予防法、と畜場法、食鳥処理の事業の規制及び食鳥検査に関する法律、食品衛生法、薬事法、飼料の安全性の確保及び品質の改善に関する法律、家畜商法、家畜改良増殖法等の法規について講義する。

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