研究内容

分析装置

ICP-MS(誘導結合プラズマ質量分析計)

試料の中に含まれている元素を分析するための装置です。極微量の元素を分析することが可能であり,元素によっては1 ppb (=0.0000001 %)以下の濃度でも検出することができます。また,多くの異なる元素を一度に測定することが可能です。ICP-MSを用いて河川水や隕石試料の分析を行い,どのような元素がどれくらいの量含まれているのかを調べています。

*本装置は,順天堂大学薬学部 松川岳久教授との共同研究によりお借りしています。

HPLC(高速液体クロマトグラフ)

溶液試料中に含まれている元素の化学形態を調べるための装置です。送液ポンプ,カラム,カラムオーブン,紫外可視吸光度検出器から構成されています。また,ICP-MSと接続して,高感度化学形態別分析を行うことも可能です。当研究室ではHPLCを用いて,河川水中のガドリニウム(Gd)の人為的な排出源を調べたり,植物性食品に含まれるヒ素(As)やセレン(Se),水銀(Hg)などの元素の化学形態を分析しています。