調理学実習は2年次に開講される選択科目です。フードスペシャリストやフードコーディネーターの資格取得を目指す学生が履修しています。本実習は調理を通じて、「食と素材」や「調理学」、「食品栄養学」、「フードコーディネート論」などの授業で学んできたことを実践します。また調理技能の習得だけでなく、各食材に関する知識や、各国の食文化などについても実践的に学ぶことにより、「食創造」に必要な知識と経験を身につけます。

夏季休暇期間中には日本料理の「つきぢ田村」で和食の、春季休業期間中には「ホテルニューグランド」で西洋料理の学外マナー講習を行いました。つきぢ田村では料理長に実演も含めた楽しいご講演をいただきました。ご講演の後はコース料理をいただき、「和食」の自然や四季と調和した食文化を感じることができました。ホテルニューグランドではコース料理の進行に合わせてカトラリーの使い方やテーブルマナーを丁寧に教えていただきました。また、学外に出るだけでなく、竹内刃物製作所や味の素株式会社の方にお越しいただき、包丁研ぎ実習や味覚の講義をしていただきました。包丁研ぎ実習では包丁の持ち方、研ぎ方だけでなく、包丁の歴史や種類についても教えていただき、味覚の講義ではうま味の相乗効果、5基本味（甘味、塩味、酸味、苦味、うま味）の識別試験を体験させていただきました。

実習では、調理器具の使い方、出汁のひき方やご飯の炊き方など、基本から順番に学んでいくので、調理経験の少ない学生でも無理なく学ぶことができます。和食、西洋料理、中華料理以外にもタイ、イタリアなどの世界の料理も学び、実習を通じて各国への理解を深めたり、おいしさ、栄養バランス、価格などを考慮したお弁当の献立を考えて実践したりするなど、これまでの学科での学びを深める実習となりました。

鰺を出刃包丁で捌きます

ぜひマスターしたい厚焼き卵

実習で使用する包丁を研ぎます

班で楽しく調理します

まきすを使って巻き寿司に挑戦！

味覚の講義・何味か分かるかな？