海外フードシステム現地研修
国際感覚を養い、食で人を幸せにする方法を学ぶ
海外フードシステム現地研修は、食品ビジネス学科の2~3年生対象の後期開講科目(選択・2単位)です。国際感覚を養うために、日本とつながりの深い国に赴き、食料の生産から加工・流通・販売・消費に至るフードシステムについて学びます。2017年度も、前年度に続き、台湾をフィールドとして実施しました。
受講生は、台湾に赴く前に、毎週開講するゼミで、あらかじめ台湾の社会・経済、農業・食品産業、食文化等の文献について報告・討論しました。さらに、本学科の卒業生が活躍する横浜丸中青果株式会社のご協力を得て、横浜市中央卸売市場等の現地視察・調査を行い、価格を決めるセリや青果物流通の仕組みについて学びました。
台湾での現地研修は、3月4日(土)から3月12日(日)までの9日間の日程で、学生6名に教職員3名(川手督也教授、佐藤奨平助教、巣籠和菜実習助手)が同行して実施しました。日本大学と学術交流協定を結ぶ台湾國立中興大學の方々の温かなサポートを受けながら、台湾を縦断するように、台北・台中・台南各地の都市・農村での本格的な現地視察・調査を行うことができました。
一般的な旅行プランとは異なり、本研修では、より現地に入り込んだ本格的なプログラムを組んでいます。都市部では、有機農産物・食品を取り扱う小売店・コミュニティスペース、日本産農産物・食品も販売する百貨店・量販店・スーパーマーケット・コンビニエンスストアだけでなく、台湾の伝統的な夜市・飲食店などを訪れました。農村部では有機茶農園、レジャー農場、有機キノコ工場、カカオ豆農園、Wax Appleを生産・出荷する農会(農協)などを視察・調査しました。また、台湾ならではの茶・パイナップルケーキ・豆腐の加工実習を行ったり、フードコートや街中の屋台を利用したりするなど、実体験を通じて、国際感覚を養いながら、海外フードシステムに対する理解を深めることができたと思います。