高橋・佐藤ゼミ

食・農の担い手を目指して-農家・漁家のリアルを体験する-

高橋・佐藤ゼミでは、山口県大島郡周防大島町においてフィールドリサーチを実施しました。おだやかな瀬戸内海と温暖な気候に恵まれた周防大島はミカン産地として有名ですが、「長寿の島」、「U・I・Jターン者が集まる島」、「起業家が多い島」としても知られています。

周防大島を訪問する前に、毎週のゼミでは、食・農の担い手、地域経済の概況、移住・定住促進政策などについて学習しました。学生各自がレジュメを作成・発表し、お互いに意見を述べ合います。ゼミでは、このような方法で、事前に周防大島の歴史や現状についての理解を深めました。また、現地調査に向けての壮行会を兼ねて、大学キャンパス内付属農場の一坪農園で農作業を行い、農場のバーベキュー施設で収穫野菜を料理するなどして、ゼミ生・教員同士の親睦を深めました。

訪問先の周防大島では、実際に農家・漁家民泊で滞在・宿泊しながら、リアルな農家・漁家の暮らしと地域経済の実態を調査しました。
初日は、JA山口大島の杉原寿信部長、周防大島町定住促進協議会の泉谷勝敏氏、周防大島町商工観光課の田中政彦班長より、それぞれのお立場から特別に、周防大島の農業・地域経済などの現状・実態と課題について講義していただきました。事前学習を踏まえて、学生からも積極的に質問が出され、活発なディスカッションを行うことができました。

初日から2日目・3日目にかけて、私たちは、農家・漁家での暮らしを体験しました。天候が心配でしたが、この期間は、おかげさまで、屋外で農作業を行うことも、漁船で海に出ることも叶いました。併せて、滞在中は、農家・漁家民泊の皆さんに対して、ヒアリング調査を実施しました。

3日目の夕方から開催した「フィールドリサーチ報告会」では、椎木巧町長をはじめ、講義をご担当いただいた方々や農家・漁家民泊でお世話になった方々にご出席いただき、周防大島で学び得たことを学生一人ひとりが報告しました。これを受けて、椎木町長や町の皆様からは激励のお言葉を頂戴しました。なお今回は、地元・中国新聞から取材を受けました。

報告会終了後は、島の食材をバーベキューにしていただきました。高橋先生が「苦闘」しながら釣り上げた2匹のハマチも、刺身や南蛮漬けとして振る舞われました。刺身はいままでに食べたことのないほどプリプリで、南蛮漬けは身が柔らかく漁家秘伝の味付けが最高でした。高橋・佐藤ゼミ一同、周防大島の豊かでおいしい食材に改めて感激した瞬間でした。

最終日4日目は、周防大島での先進的な起業事例として知られる「瀬戸内ジャムズガーデン」を訪問しました。事前学習で一部使用した『里山資本主義』でも取り上げられている事例です。店主の松嶋匡史氏から特別に説明を受け、地域の特性を生かした食の6次産業化の取り組みについて学ぶことができました。
このたびの高橋・佐藤ゼミのフィールドリサーチ運営に際して、全面的にご協力いただきました周防大島の関係者の皆様に、改めて感謝申し上げます。

キャンパス内付属農場にて壮行会バーベキュー
現地での特別講義
農業・漁業体験!
大漁!大きなハマチを釣り上げました!
フィールドリサーチ報告会!
6次産業化先進事例を視察!

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