木島ゼミ

体験型民宿におけるマーケティングと課題

今年で13回目の訪問となる新潟県南魚沼市八海山民宿でフィールドリサーチを実施しました。南魚沼市はコシヒカリの産地として有名な地域です。

これまで毎年八海山民宿を訪れてきた理由にはいくつかあります。まず第1の理由はここが日本の代表的なコメどころであり、その生産地を見てもらいたいことと、学生に本当の「ごはん」の美味しさを知ってもらいたいからです。今回私が感動したことは、一人の女子学生が夕食に残ったご飯を塩むすびにし、「美味しいごはんにおかずいりません」と言っていたことです。私も全く同感です。この地を訪れる第2の理由は都会育ちが多い学生にとって、雄大な八海山と青空とコメ作りにふさわしい自然(清らかな水、朝晩の温度差など)を体感してもらいたいからです。以前、ある男子学生が「こんな風景、ゲームでしか見たことがない」と言っていました。このときは何とも寂しい気持ちになりました。第3の理由は地域の皆さんが本当に素朴で、民宿調査の回答者として合宿客が多い朝の忙しい時間でも対応して下さり、また「笹団子づくり」では学生の祖母にあたるような女性が、はじめて笹団子作りを体験する学生にきめ細かく指導し、まさに学生のよき教育者の一人として接して下さるからです。

今年は六日町の八海山民宿に加え、五日町民宿、上の山民宿も調査をさせていただき、地域の人々との交流の輪が年を重ね、年輪のごとく更に大きくなりました。
最終日はここ数年欠かさず訪問している「(株)雪国まいたけ」と、「(株)テーブルマーク」「アグリコア越後ワイナリー」を視察しました。両社の商品は、日頃、家庭や外食の料理などで食べる機会があると思いますが、食材になったまいたけや冷凍うどんにはブランドが記されていないため、学生には「雪国まいたけ」、「テーブルマーク」のロゴマークがあまり認知されていませんでした。このことから食品のブランド構築の難しさを学びました。アグリコア越後ワイナリーでは環境に配慮し冬場に降った雪で保管庫を冷やす雪蔵や、ワインの保管庫を見学しました。

宿泊民宿の前で記念撮影
地元農産物料理にご満悦
「雪国まいたけ」での集合写真
テーブルマークでの説明会
越後ワイナリーでの説明会
最終日の夕食バーベキュー

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