食コミュニティ論研究室(久保田ゼミ)
担当教員紹介
久保田裕美 准教授
(くぼた ゆみ)
准教授/博士(農学)
担当科目
食生活論/日本と世界の食文化/フードサービス論
現在の研究テーマ
[1]フードインセキュリティに関するコミュニティ連携のあり方に関する研究
[2]ICTを活用した食とコミュニティのつながりに関する研究
[3]食育と学校給食に関する研究
教員メッセージ
あなたは、いまの食生活に豊かさを感じていますか?それは、どのような時に感じますか?「もったいない」と分かっていても、食品ロスが減らないのはなぜなのでしょう。国内農業を応援したいと思っても、安さや手軽さを選んでしまうのはなぜでしょう。持続可能な社会とするために、私たち消費者はいまどのような選択をするべきなのか。「なぜなのか?」、「どうなっているのか?」が研究の出発点です。食を通じて、世の中の「なぜ?」を探ってみませんか。
主なゼミの内容
食は人間が生きていく上でなくてはならないものです。普段の食生活の裏側には、農業や漁業等食を支える生産の現場があります。その一方で、食生活の便利さと引き替えに、農業や食卓を支える土台になるものとの関係が遠くなってしまいました。私たちは、消費者、生活者として、何を軸とし、どのような食生活を選択するのか。当研究室では、食育、食リテラシーのあり方を考えるとともに、今日の食生活の現状と課題にアプローチしています。
「食」は、身体への栄養だけでなく、心の栄養としてもとても大切なものです。近年、食の外部化、簡便化がますます進行し、さらには孤食(一人で食事をすること)、欠食などの問題も起こっています。「食」のあり方は、時代のニーズと共に変化していきます。当研究室では、時代とともに変化する食のあり方について、食料や食生活に関する実証研究により、食の豊かさを実現するためには、どのような社会的環境や条件が必要であるのかを探求していきます。ゼミでは、実地調査や議論を通じて、多様化するライフスタイルにおける食の豊かさとは何かを一緒に考えていきます。
さて、あなたにとって理想の食生活は何ですか?
主な卒論テーマ
- ミニトマトの色が大学生の嗜好に与える影響
- 大学生におけるおいしさを表す「シズル感」の影響力
- 東北地方における「秋田酒こまち」の生産拡大の可能性について
- 国内における生ハムの消費動向に関する研究-学生の生ハムの消費実態を中心として-
- 日本におけるレンブの市場展開の現状と展望
- 大学生におけるレトルト食品の利用背景と現状
- アイスクリームの購買行動の特徴と今後の展望について
- ゼリー市場の現状と新たな商品展開に関する考察
- 食品スーパーマーケットにおけるセルフ精算レジの課題と今後-企業側から見た視点-
- 静岡茶の魅力を伝える方法
- 飲食業界におけるBGMの特徴と効果—カフェ業界を中心として—
- 果実飲料の健康効果と大学生の果実飲料の位置付けに関する研究-大学生の健康意識調査から –
主な就職先
(株)オリジン東秀、横浜丸中青果(株)、コープ食品(株)、サミット(株)、町田市農業協同組合、ユーシーシーフードサービスシステムズ(株)、(株)ロピア など
研究の風景
1年生からゼミがあります グループ発表にむけて
2年生フィールドリサーチ ナスの圃場にて
湘南藤沢地方卸売市場での現地調査
卒論に向けて問題意識をブラッシュアップ