「食料資源・環境」「食品産業」「食文化・食品科学」の3分野からなる、多彩なゼミをご紹介します。
本学科では、以上を目的に、10数名程度の班に分かれての演習(ゼミ)を1年次から開講しています。ゼミでは学生が調べたことを発表し、討論します。3年次からは研究室に所属し、より専門性の高いゼミを行います。
地域に根差した風土、環境によって育まれて来た私たち人類は、より豊かに生きるために社会を変革して来ました。そこでの「豊かさ」と、私たちを育んできた環境との望ましいあり方とは何かを考えながら、食と環境の問題の解決方法を研究しています。
私たちの身近な問題である“農と食”の問題を中心にしながら、その背景にある少子高齢化や資源環境など社会構造問題、協同組合・非営利協同組織問題などの分析を通じて、さまざまな地域経済・地域社会の問題を考えていきます。
農村地域での田舎歩きや現地の方へのインタビュー調査などを通して、「足下の自然」・「農業の営み」・「農村のくらし」に着目した農村散策マップづくりなど、農村資源を活かした事業化や農村活性化戦略づくりについて調査研究しています。
環境問題は私たちの食を含む生活全般に大きな影響を及ぼしています。どのような農産物の栽培方法が環境負荷を小さくするかは、一般的なイメージと異なることが少なくありません。当ゼミでは、経済学のツールを用いて環境問題を多面的に捉える洞察力を養います。
貿易自由化や気候変動といった政策や環境の変化は、フードシステムを通じて特定の地域だけでなく国内外の経済・社会に影響をもたらします。それらの原因やメカニズムについて、定量分析の手法を用いて地域経済学や新経済地理学の視点から探究します。
食品産業(食品工業、食品流通、外食産業)を対象に、統計的手法やマーケティングリサーチの技法を使って、その組織構造や参加者(企業や消費者)の行動を分析・評価し、豊かな食への理論的・実証的な基礎を与えることをめざしています。
地域で活躍する食品関連企業は、食品を生産販売するだけでなく、地域の一次産品の実需者、地域住民の雇用の場、さらには地域の食文化の伝承者といった様々な役割を果たしています。食品企業のこうした多様な役割と課題について幅広く考えていきます。
私たちの食生活を支え、新たな食文化を創造する食品企業のイノベーションの源泉を探ります。とくに企業家の経営構想力に基づく戦略的意思決定・行動に注目し、経営史・組織論的視点から、調査・研究を進めています。
とくに「食卓の向こう側」である農林漁業・農山漁村の現場に着目しつつ、社会的に大きく乖離してしまっている食と農、都市と農村の関係を今後いかにつくり直していったらよいかなどの問題について、暮らしの視点に立って研究を進めています。
次々に発売される食品の新製品は、どのように開発されているか知っていますか?ヒット商品を生み出すためには、消費者のニーズを掴むことと、食品製造の仕組みを知ることが大切です。文系・理系の学びを融合させ、新しい食品の開発提案に取り組みます。
食生活の変化は、その時代の背景を映し出します。食生活や食文化についての知識を学ぶと共に、「食」とは何かとの視点に立って、多様化する現代のライフスタイルや地域社会における食の豊かさについて考えていきます。
ライフスタイルの変化や高齢社会に対して、食について改めて考える必要があります。「おいしい笑顔」をテーマに、望ましい食生活の実現に向けて、食卓から人々の食生活をより豊かにする方法について考えていきます。
日本各地には、その地域ならではの豊かな「食文化」が存在しています。そうした食文化と私たちを「ツーリズム」でつなぐことを通じて、「自らの生活に活かすことができる観光」、「生産者と消費者をつなぐことができる観光」等について、実践的に学んでいきます。
私たちは調理操作によって食品の嗜好性を向上させています。嗜好性の高い、おいしい食品とはどんな物でしょう。調理過程における食品の化学的・物理的変化などの諸現象を科学的に分析する機器測定や、人間の感覚を用いる官能評価を用いておいしさの秘密を探ります。
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