食ビの人々

笠井 翼Tsubasa Kasai

生きるための食ではなく、幸せを感じる食を。

知識・経験を身に着け、食のスペシャリストへ。

幼い頃から食物アレルギーがありました。しかし、大好きな食事で多くの幸せを感じてきたため、「食で人を幸せにしたい」という学科のスローガンには大いに共感しました。また座学に加え、フィールドリサーチ・食料生産実習・調理学実習などの幅広い観点から食にアプローチできる点にも魅力を感じ、受験を決めました。
入学後に感じた学科の魅力は、先生方との距離が近く、接しやすい環境が整っていたことです。授業だけではなく、部活動や就職活動の支援にも対応していただけます。私は生物資源科学部のサッカー部に所属していますが、日々の学習・研究活動とともに文武両道を実践できています。
2年次で特に印象に残ったのは、食料生産実習です。付属農場でトラクターの運転、米・野菜の栽培・収穫、牛舎での搾乳等の方法を学ぶとともに、JAS認定の食品加工実習センターでは腸詰めから燻製までの本格的なソーセージ作りを教えていただきました。施設はすべてキャンパス内に揃っており、一般的な大学では経験できないことだと思います。私達が普段から当たり前のように口にしている食料の生産プロセスを間近で見て学ぶことができました。

地方創生に向けて和菓子のビジネスプランを研究

3年次からは、食品ビジネスを実践的に研究している食品企業組織論研究室(佐藤ゼミ)に所属しています。研究室では、栃木県茂木町をフィールドに、和菓子のビジネスプランを研究しています。人口約1万2,000人の町には、商店街を中心に6軒の和菓子屋があります。現在の倍以上の住民がいた全盛期には、10軒の和菓子屋がありました。人口減・少子高齢化・地域経済縮小がみられる茂木町では、多くの市町村と同様に「地方創生」が課題となっています。
私たちは、町の支援をいただきながら、研究プロジェクトを立ち上げました。統計資料室での既往研究のサーベイや統計資料の分析を踏まえ、和菓子屋の経営者の方々に直接インタビュー調査を行うと、経営の実態と課題が浮き彫りになりました。そしてこの調査結果の分析・考察をもとに、和菓子のビジネスプランを立案しました。
現地には、和菓子屋だけではなく、農産物の生産者、レジャー施設、地域商社等があります。これらを束ねることで、和菓子に新たな付加価値を提供できるのではないかと考えました。そのビジネスプランの一つが、キャンプ場での星空観測の魅力を活かした「お菓子流星群motegi」です。アフター・コロナの社会も意識した内容にしました。
これを大学生の研究発表大会「アグリカルチャーコンペティション2020」(全国農業協同組合中央会協賛)で報告したところ、研究室の仲間と一緒にブロック優勝を果たすことができました。私にとってこの経験は、食品ビジネスを通じて社会の課題解決策を考えていく契機となりました。入学前から食品業界で働きたいとぼんやりと考えていましたが、研究活動を通して将来のビジョンを具体的に描くことができるようになりました。これからは、誰かを幸せにできる食のスペシャリストに成長していきたいです。

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