会社のカラーをしっかりと見極めて、
自分に合った企業選びを。

小岩井乳業株式会社

村田 麻衣子(2000年度卒業)

【業種】
製造業

これまでの歩みについてお聞かせください

私はメーカー志望で、できれば名の知れた会社に入りたいと思っていました。当時はインターネットではなく、企業にハガキを出して応募するというスタイル。お菓子のパッケージの裏面に書いてある社名と住所をチェックして、100社ほどの企業にハガキを出しました。就職活動を始めたのは大学3年の時ですが、当時はまだやりたいことが決まっていませんでした。皆さんの中にもまだやりたいことが見つかっていない方も多いと思いますが、焦る必要はありません。私は面接で「商品開発をしたい」と言いましたが、どういう仕事をするのかわかったのは入社してから。焦らずにいろいろな会社を見るようにすれば、必ず、自分のやりたいことが見えてくると思います。

現在の仕事内容は?

入社後に配属されたのは商品開発部でした。商品開発というと華やかなイメージがありますが、ユーザー調査やデザイナーさんとの打ち合わせなどで帰りが12時近くなることもしばしば。当初は知識もなかったので専門用語もわからないし、失敗ばかりして怒られるし、入社して2年間は仕事が楽しいと思いませんでした。それが3年経った頃から会社や仕事を広い視点で見ることができるようになり、自分の意見が言えるようになってから仕事が楽しくなりました。社会に出ると、学生時代のように毎日が楽しいことばかりではありません。つらいこと、嫌だなと思うことがあっても、少し頑張ってほしいなと思います。その後、包装資材を手がける調達部、現在は商品の原料をメーカーさんから仕入れる原料部に所属しています。その間に二人の子供を出産し、育児休暇もいただきましたが、13年も続けることができたのは何よりも小岩井の商品が好きで、会社が自分に合っていたからだと思います。

これから就職活動を開始する後輩たちにアドバイスをお願いします

私がそうであったように、自分に合った会社を選ぶことが大切です。会社にはそれぞれに異なるカラーがあります。面接に行って社員の方が気持ちよく挨拶してくれる会社もあれば、そうでない会社もある。面接や企業訪問などの就職活動を通じて、自分に合うかどうかよく見極めてほしいですね。また、企業が求める人材もそれぞれに違います。私は企業側の立場としてグループディスカッションに参加することもありますが、うちの会社はみんなで同じ目標に向けて頑張ろうという社風。どちらかというと人を押しのけて意見を言う野心家タイプの人より、周りの状況を見て「〇〇さんはどう思いますか?」と気配りのできる人を求める傾向にあります。私は就職活動の自己PRとしてコミュニケーション能力をあげていたので、その点が会社の求める人物像とマッチしたのかもしれません。面接では私たち社員も、皆さんにふさわしい会社であるかどうか見極めてほしいと思っているので、皆さんもぜひ自分の目で見極めよう、自分が会社を選ぶんだという強い気持ちで就職活動に臨んでいただきたいですね。

(取材・撮影:2013年11月9日)

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