人一倍の努力から生まれた
大きな自信を武器に、
行きたい職場に本気で挑む。

佐野農業協同組合

太田 幸子(2011年度卒業)

【業種】
複合サービス業(農協・郵便局等)

これまでの歩みについてお聞かせください

私はとても要領が悪く、不安症なこともあり、人一倍努力しないと成功は勝ち取れないと思っているような性格でした。就職活動は3年生の5月頃から少しずつ考えるようになり、6月頃、将来がすごく不安になり自己PRになるような自分の特技を見つめなおすことから始めました。そこで、毎朝の日課であったトイレ掃除が、最初は30分かかっていたのですが毎日磨いているうちに30秒で終わらせることができるようになりました。これだと思い、自己PRではこのトイレ掃除を取り上げ、掃除をすることによって普段何気なく家族がしてくれていたことへの感謝の気持ちや、相手を思いやる気持ちがわかるようになったことを前面に押し出す自己PRを作っていきました。面接の時、トイレ掃除の話をすると面接官の方も興味を持ってくださって、この自己PRが私の強みになりました。

現在の仕事内容は?

JAの一つである佐野農協は、貯金・融資・為替など銀行業務を行う信用事業や、生命保険や建物、自動車の損害保険を扱う共済事業、農作物、肥料、農機具の販売供給を取り扱う販売・購買事業、農畜産物の生産向上、品質向上のための支援を行う指導事業など他にも様々な事業を行っています。私は信用事業の中でも貯金業務の窓口で仕事をしています。お客様のニーズをキャッチし、ニーズに合った商品を提案したり、お客様の要望に迅速かつ正確にお応えできるように日々心がけています。また月一回、地元の小学生と一緒に田植えや野菜を育てる食育活動にも参加するなど、JAでは地域の人たちとのつながりを大切に、地域に密着した仕事をしています。私は栃木県出身なので、当初から地元の人たちの役に立ちたい、地元に貢献できる仕事をしたいと考えていました。地域の方との繋がりを大切にし、組合員はもちろん地域にお住まいの皆さんに喜んでいただくととてもうれしく、大きなやりがいを感じています。

これから就職活動を開始する後輩たちにアドバイスをお願いします

自己PRのトイレ掃除もそうですが、私の場合、不安症で逆にプラスになったことがほかにもあります。就職志望先の説明会や面接の時は1時間以上前に行って下見をし、30分前には着くようにしていました。説明会でも最前列に座り、話を聞きながらうなずいたり、メモを取るなどしてどんな小さな事でも自分のものにして帰ろうという気持ちで臨んでいました。また、自信がないからこそ就職志望先のことを徹底的に調べ、私以上に調べた人はいないだろう、私はこんなに努力したんだから大丈夫という自信にもつながりましたね。本当に行きたい進路先は説明会や面接に望む表情はもちろん、メモの取り方一つにしても変わってきます。ですから最終的には自分が行きたい就職先はどこなのかを明確にして、どんな方法でもいいから自分らしさを相手に伝えることや自分がその就職志望先に対する熱意が伝わるよう心がけることが大切です。就職活動は将来の自分を見つめる大事な時期なので、皆さんも最後まであきらめずに後に悔いの残らないように取り組んでほしいと思っています。

(取材・撮影:2012年10月27日)

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