量販店のバイヤー様に自社商品を販売。
売場やお客様の“声”の中に、
営業活動のヒントがある。

シマダヤ株式会社

波多野 千裕(2007年度卒業)

【業種】
製造業

現在の仕事内容は?

私が就職した時は売り手市場で、内定も3社、4社は当たり前。就職活動においては皆さんにアドバイスすることがありませんので、食品メーカーである当社での仕事内容を紹介します。創業80年を迎えるシマダヤは、麵および関連商品の製造販売を手がけています。事業所は東北から大阪まで。グループ生産工場も多岐に渡っています。量販店や小売店で販売する家庭用商品、レストランをはじめとする飲食店に提供する業務用商品、冷凍麵や乾麺、チルド麵など商品も多彩に揃っています。私は家庭用商品の営業として、大手スーパーや大型店舗などの量販店を担当しています。仕事の一つに、量販店のバイヤー様への営業活動があります。自社商品を売場に置いていただくよう、商品紹介や試食、販促の提案などを通して、商品の良さをアピールします。たとえば自社商品の“流水麵”の場合はテレビCMを行ったので、「CMを見たお客様が来店して、流水麵を探すのではないでしょうか。この商品を置くことは、お店にとってもプラスになりますよ」と提案したり、クリスマスの生パスタの売場展開提案では「麵売場に置くより、ピザやチーズ、ワインと同じ売場に置けばクリスマスのメニュー提案につながりますよ」と提案したり、商品の良さやメリットを理解した上で、その時期、その店舗に最適な提案を行います。商談が成立すると、各店舗の売場スタッフに商品の特長を説明し、お客様に商品を売っていただくように努めるのも業務の一つです。いくらいい商品を作っても、量販店がその商品を置いてくれなければお客様に商品を提供することはできません。そのため私は常々店舗に商品売り込みのヒントがあると考えています。試食の調理も私たち営業が行いますが、試食販売の際にはお客様の声を直接聞き、その声を商談の時にバイヤー様に伝えることで、いい店舗作りに役立てていただくようにしています。営業をしていてうれしいのは、やはり自分が提案した企画や商品の売り込みが成功した時。なかなか商品を置いてもらえず、何度もアプローチをかけるのは大変なこともありますが、常に仕事への情熱を持って頑張っています。食品業界への就職を希望する方も多いと思いますが、営業としての私の仕事内容を皆さんの企業選びに少しでも役立てていただければと思っています。

(取材・撮影:2011年10月29日)

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