就職活動をしながら、
あせらず、じっくり
やりたいことを見つけよう。

株式会社なとり

伊藤 静香(2009年度卒業)

【業種】
製造業

これまでの歩みについてお聞かせください

私たちの時代は就職氷河期でした。3年の6月頃に就職を意識しはじめ、リクナビ、毎ナビなど就職支援サイトの登録をすると同時に、企業へのエントリーをスタート。最初は何をどうすればいいかわからず、就職イベントや就職セミナー、インターンシップなどに参加していましたが、神奈川から通っていたため交通費が思いのほかかかったことを記憶しています。日本大学は就職支援が非常に充実しており、大学が企業を呼んで開催される就職セミナーが当時も行われていました。私はこのセミナーにすべて参加。各企業が開催する説明会は受付と同時に満員になり、なかなか参加できませんでしたが、大学で行われる就職セミナーは日本大学の学生を積極的に採用する企業も多いので、積極的に参加してほしいと思います。私は、厳しい時代ということもあり、なるべく多くの会社を受けてどこかに入りたいという安易な気持ちもありました。ある金融会社で面接官に「食品業界も志望されているようですが、企業選びのポイントは何ですか?」と聞かれて思わず答えに詰まりました。この時初めて、私は金融業界にあまり思い入れがないんだな、やはり自分は食品業界に進みたいのだと気付き、その時から食品業界に絞ろうと決めました。

現在の仕事内容は?

株式会社なとりは“おつまみチーズ”や“熟成チーズ鱈”など、主におつまみを取り扱っています。私は営業企画部に所属し、スーパーをはじめとする取引先のPB商品の企画提案を行っています。PB商品はスーパー等の量販店と当社が共同で開発する商品で、営業がお客様から「こういう商品を作ってください」という要望を受け、それを商品化するのが私たちの仕事です。また、営業のサポートも重要な仕事です。その商品をどうやって売るかという提案資料を作成し、それを役立ててもらうことにより営業活動をサポートしています。提案資料では年間のイベントに向けた商品を紹介し、商品を売るためにどういう売り方をすればいいかなど販促の提案も行います。商品を売るための提案力の必要性を、日々感じながら仕事をしています。

これから就職活動を開始する後輩たちにアドバイスをお願いします

エントリーシートでは“自分はこれだけは負けない”という強みをとことんアピールしてください。私の強みは、継続力があること。この強みを面接でも貫き通した結果、現在の会社に入社できたので、人がどう思おうと自分の強みを押し通し、貫き通すことが大事だと思います。社会人になると朝から夕方まで長い時間拘束されるので、やりがいのある仕事に就いたほうが幸せだと思います。私は企画の仕事を希望していたので、今、やりたいことができて幸せです。私もそうでしたが、就職活動をしながらいろいろな企業を見るうちにやりたいことが見つかります。まだ見つかっていない人も、あせらず、じっくりと自分に合った仕事を見つけてほしいと思います。

(取材・撮影:2011年10月29日)

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