外食チェーンで培った
知識と経験を生かしたい。
そんな思いを抱いて金融業界へ。

三井住友カード株式会社

塚本 喜明(2001年度卒業)

【業種】
金融・保険業

これまでの歩みについてお聞かせください

小さな頃から食に関わる仕事に就きたいという思いが強く、父が農業関連企業に勤めていることもあり、農業高校に進学しました。まわりの人たちに“なぜ農業高校に行くんだ”と言われましたが、食にこだわりがあったので専門性の高い勉強をしたかったのがその理由です。就職活動は3年の12月から始めました。食品業界の外食チェーンに的を絞り、卒業後は大手の外食チェーンに入社。入社後は人事部に配属され、リクルーターとして新卒採用の業務に携わりました。その後、16店舗のマネジャーとして7名の部下と120名のアルバイトの管理を任され、弱冠25歳で数字の管理もやらせてもらいました。仕事はやりがいがありましたが、入社して4、5年経った頃、果たして今までの経験が外の世界で通用するのかとふと疑問を持つようになりました。人を使う、数字をコントロールする。これまでの経験を外の世界で試してみたいと思い、外食産業から金融業界への転職を決意しました。当時、カード業界はスイカ、エディなどの電子マネーをいかに取り込むかが課題で、iDという後払い式電子カードシステムを提唱していた時期。単価の安い外食マーケットにカードを取り込むために、業界を知っている自分の意見を取り入れてもらえないかと考え、転職を決意しました。転職時の面接では、当然のことながら人事担当者になぜ金融をやりたいか聞かれましたが、自分のやりたいことをありのままにぶつけて今に至っています。転職することは、決して悪いことではないと私は考えています。やりたいことがあれば、あきらめずにトライしてください。夢と現実は差があるので難しい面もあると思いますが、絶対叶わないということはないと思います。転職して5年になりますが、現在は東京法人営業部でコーポレートカードを担当しています。話をさせていただくのは、大手企業の部長や役員の方。まだまだ未熟な面もありますが、そういう方々にご提案できる環境を与えてもらい、日々大きなやりがいを感じています。

これから就職活動を開始する後輩たちにアドバイスをお願いします

それまで新聞を読んだことがありませんでしたが、就職活動を始めた時に日経新聞を読んでみようと思い、現在までずっと購読しています。情報を得るためには新聞がいちばん。会社訪問の際も、人事の方から日経新聞に出ていた話題が出ることも多く、スムーズに会話を進めることができました。就職活動は長いようで、わずか1年数ヶ月の短期決戦です。その会社に入りたいと思ったら、集中するところは集中して取り組むことが大切だと思います。目標に向かって自分で考え、それに向けて努力するのは社会に出ても不可欠です。就職活動を乗り越えたことは、社会に出るための自信にもつながります。

(取材・撮影:2011年11月5日)

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