厳しい時代の中で、
いかに自分をアピールするかを
考え、実践することがポイント。

らでぃっしゅぼーや株式会社

小野 辰徳(2007年度卒業)

【業種】
卸・小売業

現在の仕事内容は?

らでぃっしゅぼーやは全国10万人の会員に、全国のセンターから安心でおいしい食材を玄関先まで届けています。配達の商品は年間700アイテムほど。「ぱれっと」という野菜の詰め合わせや水産品、オーガニックコットン、洗剤など生活必需品がすべて揃います。当社は子どもとお母さんを対象にしており、添加物を極力使用しない厳しい生産基準を定めて、包材一つにもダイオキシンを出さない等環境配慮に努めています。入社4年になりますが、私が所属する会員サービスセンターは、注文や問い合わせ、クレームなど年間46万件の電話に対応する部署。そこで得たお客様の声を商品開発部など社内に反映し、よりよい商品を提供するのも重要な仕事です。また、人事部とともに新人の育成も行い、電話を通したお客様へのサービス向上に努めています。

これから就職活動を開始する後輩たちにアドバイスをお願いします

私の時代は売り手市場で3社から内定をいただきました。現在勤めるらでぃしゅぼーやに履歴書を送ったのも締め切りの当日。皆さんの話を聞くと、自分がいかに甘かったかわかります。しかし売り手市場とはいえ、片や内定をもらえない学生がいたことも事実です。時代は変えることができません。今、与えられた状況の中でいかにアピールしていくかが大事だと思います。私が就職先として目指していたのは、卸売り業界やデパート。父がお茶屋を営んでいて冠婚葬祭の時しかスーツを着ないため、大学に入り静岡から東京に出てきた時にスーツを着た人を見て格好いいな、自分もスーツを着て働きたいと思ったのがきっかけです。就職活動で最初に行ったのが、ノートを作ってログインIDを書き込み、そのサイトにしかない企業情報を得ることです。情報があふれている中での就職活動は、情報を持っていて当たり前。膨大な情報の中から取捨選択しながら、自分にとって本当に必要なものだけを生かすことが必要だと思います。また、ノートにはエントリーシートの締め切り日や、どこのサイトに登録したか、説明会の締め切りなどを書き込みました。多くの企業に登録するうちに、どこのサイトに登録したかわからなくなることもあるので、とりこぼしのないように計画を立ててほしいですね。もう一つ、私は満員電車が苦手なのでモチベーションを保ったまま会社訪問ができるよう、午後の説明会を選び、必ず30分以上前に会場に到着するようにしていました。面接の緊張感は行きだけにして、帰りは息抜きをすることも必要です。私は甘いものが好きなので面接の帰りにリサーチも兼ねてデパ地下に寄って、スイーツを見るのが楽しみでした。食品経済学科で学んだことは、食品業界だけでなくほかの業界に行っても決して無駄ではありません。企業の人事担当者は学歴ではなく、人を見てくれます。エントリーシートや面接の内容に嘘がないようにすること。エントリーシートとイコールの人が、いい結果を得られるのではないかと思います。エントリーシートやSPIなど、いわゆる足切りといわれる試験で落とされるともったいないので、今のうちに勉強しておくことをおすすめします。

(取材・撮影:2011年11月5日)

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