思い詰めずに、
時には開き直って
ぶつかっていく勇気を持とう。

株式会社日本アクセス

上田 有一(1998年度卒業)

【業種】
卸・小売業

これまでの歩みについてお聞かせください

私が食品経済学科に入ったのは、父が菱食に勤め、姉も管理栄養士として食に携わっていたことが大きな理由です。しかも全国で唯一の学科で、生産から販売までをつなぐ流通におもしろさを感じて入学しました。食品関連企業を中心に全部で10社ほど受けましたが、内定までいったのは2社だけ。現在の私の勤務先は私が入社した当時、乾物・乾麺をメインに扱う西野商事という会社でしたが、2007年に日本アクセスと合併し、さらに2011年12月に伊藤忠フレッシュを吸収合併。現在は国分、三菱食品に次ぐ業界三位の食品流通企業に成長しました。いちばんの取引先はファミリーマートで、全体の14%ほどの売上げを占めています。また、そのほかにも西友やイトーヨーカドーなどのGMSにも商品を卸しています。現在は茨城県に住んでおり、営業として県内のスーパーを担当。17億の売上げを持ち、総菜や生麺の営業を行っています。

これから就職活動を開始する後輩たちにアドバイスをお願いします

もともと私は人と会ったり、話したりすることがそれほど得意ではありませんでした。学生の時はそれでいいと思いますが、営業の仕事はお客様と話せないと仕事にならない。私自身、上司について仕事を覚えながら接客の勉強をしてきましたが、これから社会に出るにあたって今までの自分をもう一度見つめ直して、切り替えていくことも必要です。就職活動においてはあまり思い詰めずに、開き直るところは開き直ってぶつかっていくのも大切だと思います。私が西野商事の面接を受けた時、すでにもう一社の内定が決まっていたため、開き直ってチャレンジすることができました。今考えると、それが良かったと思います。学校で学んだことは、社会に出て直接的に役立つことは少ないかもしれません。しかし社会に出ても、就いた仕事に応じた勉強が必要です。就職試験を乗り越え、社会人になっても常にステップアップできるよう、大いに頑張ってほしいと願っています。

(取材・撮影:2011年11月12日)

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