行動することから“何か”が始まる。失敗をおそれずに一歩前へ

株式会社伊藤園

石田 充(2001年度卒業)

【業種】
製造業

これまでの歩みについてお聞かせください

私が就職活動をしていた頃も就職氷河期と言われていました。そんな中で心がけていたのは、毎日エントリーシートを書き、積極的に説明会に参加すること。説明会は一日に3社をかけもちしたこともあります。業種は飲料メーカー、菓子メーカー、スーパー、百貨店など。ある百貨店は面接までいきましたが、大学で有機野菜について学んでいたので“食品フロアで働きたい”という明確な意志を持って面接に臨みました。結果的に内定はもらえませんでしたが、どんな業界、どんな会社を受けるにしても、入社してから何をしたいかを具体的に考え、アピールすることは非常に大切だと思っています。私は大学の時にサークルの副リーダーをしていましたが、ある企業で面接官に「そこで何を得たか」という質問を受けました。その際、リーダーと部員の架け橋となって活動したと答えましたが、「それはどういうことか。もっと具体的に」と何度も同じことを聞かれました。その面接官は違う質問をはさんだ後に、再度同じ質問を投げかけてきましたが、機転がきかずに同じ答えしか返せませんでした。何社も受けると、パニックに陥るような場面に出くわすこともありますが結局は「習うより慣れろ」。一つひとつを教訓として、次回はこういう答えをしようと考え、試行錯誤しながら面接を重ねていけば、どんな状況にあっても冷静に答えることができるようになると思います。

これから就職活動を開始する後輩たちにアドバイスをお願いします

私は営業として、ルートセールスの他に新規開拓などさまざまな業務に取り組んでいます。新規開拓は当初は勇気がなくてなかなか飛び込めませんでしたが、行動すれば時の運ですぐにお客様を開拓できることもある。仕事を通して日々、行動すること、一歩前に足を進めることの大切さを実感しています。これは就職活動も同様です。迷ったらとにかく行動してください。行動することによって情報が得られたり、友人ができたり、次につながる何かが生まれます。また、いろいろな企業に足を運べば、ホームページではわからない企業の雰囲気を知ることができます。これから至るところで合同説明会が行われることでしょう。時間を惜しまず、少しでも興味のある企業があったら積極的に参加してください。行動し、一歩前に進むことで、次につながるチャンスを手にすることができるはずです。

(取材・撮影:2010年10月30日)

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