人事担当者の視点で、今なすべきことを考える

カンロ株式会社

浅川 太郎(2007年度卒業)

【業種】
製造業

これまでの歩みについてお聞かせください

相手の立場で考えること、相手の立場で動くこと、相手を知ること。私はこの3つをモットーに就職活動をしていました。説明会では最前列に座りましたが、これは人事の方に顔を覚えてもらうため。早めに行って人事の方と話す機会を作ることも心がけました。また、面接は最初か最後に入れてもらうようにしました。これも、最初と最後は面接官の印象に残るし、最後だと長く話を聞いていただけるのではないかと考えたからです。もちろん、事前準備を確実に行い、企業への理解を深めておくことも必要です。面接でもその企業の理念や商品のこと、株価などについてよく聞かれたので、企業を訪問する際はホームページをチェックし対策を練っていました。人事の立場になって考えると身だしなみや礼儀も大切な要素です。清潔な服装を心がけること、部屋に入る時は上着を脱ぐこと、相手の目を見て話を聞くこと、元気よく挨拶すること。いずれも当たり前のことですが、こうした小さな事柄が人事の方への印象を大きく左右すると思います。

これから就職活動を開始する後輩たちにアドバイスをお願いします

私は大学時代、2週間のインターンシップを経験しましたが、短期間だったのでアピールポイントにならないと思い、面接の時はあえて言いませんでした。入社後に採用担当者に聞いたら、たとえ短期間であってもプラスになるのでアピールした方がいいと言われました。自己PRをする際もある程度の脚色は構わないと思うので、大学時代にこんなことを経験した、こんなことを学んだなどどんどんアピールしてほしいですね。質問されそうな項目を書き出して、あらかじめその答えを用意しておくのも一つの方法です。履歴書を書く時に困ったのは資格・特技の欄。何も書くことがなかったので2週間ほど漢字の勉強をして、漢字検定2級を取得しました。面接で漢字検定が話題にのぼるなど結果は上々。短期間の勉強で取ることができるので、皆さんにも挑戦することをおすすめします。もう一つ、私が実践してよかったと思うのは企業に送るエントリーシートの控えを取っておくことです。多くの企業が面接時にエントリーシートを見ながら話を進めるため、実際に書いた内容と話にズレが生じるとこの学生はいい加減なことを言っていると思われてしまう可能性もありますので、これはぜひ実践してほしいですね。その他にはエントリーシートは指定文字数の8割、9割は書いた方がいい、グループディスカッションのリーダーになると受かりやすいなどの情報もありましたが、情報やかたちにとらわれ過ぎず正直に、のびのびと自分自身をPRしていただければと思います。

(取材・撮影:2010年10月30日)

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