自分で選び、自分で決める。
周囲に惑わされず、
自分のペースで就職活動を。

株式会社中村屋

中澤 瞳(2003年度卒業)

【業種】
製造業

これまでの歩みについてお聞かせください

3年の11月にスタートした私の就職活動は、リクルートスーツを揃え、身なりを整え気合を入れることから始まりました。年明けから自己分析、ウェブでのエントリーを開始。3月、4月はリクナビなどの会社説明会に参加し、企業のカラーを見るように努めました。企業を学ぶ良い機会となり、楽しく参加していました。その後、筆記試験、グループディスカッション、部長面接、役員面接を経てゴールデンウィーク明けに中村屋から内定をいただきました。最終的に10社ほど受けましたが、たくさん受ける必要はないと思います。大切なのは自分が興味のある企業を見つけ、そこに的を絞った活動をすること。私は両親が食堂を経営しているのでもともと「食」に興味があったことに加え、学生時代から続けていた「陸上競技」と「ドラックストア」でのアルバイトの経験から、食と健康に携わる仕事はないかと掘り下げ、絞り込んでいきました。その結果、自分のやりたいことと「新たな価値を創造し、健康で豊かな生活の実現に貢献する」という中村屋の考え方がぴったり一致し、入社を決意しました。

現在の仕事内容は?

中村屋は明治34年に創業し、中華まんじゅうや月餅などのお菓子や、純印度式カリー、レトルト商品、ファーストフードなど、お客様のニーズにお応えした商品の製造・販売、またレストランの経営をしています。その他グループ会社では不動産、スポーツクラブの経営など幅広い事業を展開しています。私は、本部営業部本部営業課に所属し大手量販店の本部窓口を担当しております。業務内容は多岐にわたりますが、取引先へイベントや商品の提案をし、営業ラインの売上寄与を主な業務としています。その他社内外の円滑役として各部門の社内調整に努め、またオリジナル商品の企画提案としてネーミング、パッケージ、価格設定や販売方法の考案、開発なども手掛けています。プレゼン業務で忙しく時間に追われる毎日を過ごしていますが、とても楽しく充実し入社して良かったと思っています。

これから就職活動を開始する後輩たちにアドバイスをお願いします

私が就職活動をしていた当時は、就職氷河期で厳しい時代でしたが、乗り越える為に私が心がけていたのは、まず自己分析をすることでした。自分は何が得意なのか、これから何をしていきたいのか……。自分で自分を分析し、友達や親、先生などに聞きながら性格を更に分析していくと、自分はこういうものに興味があるかもしれないと徐々に見えてきます。好きなものが見えてきたら、次はその業界と企業を調べてください。たとえば旅行好きから、旅行代理店や旅先の物産店、交通手段面から航空業界や鉄道業界の仕事はもちろん、その裏側にはデザインや部品、パッケージを作る企業もあります。このように細かいところまで掘り下げていくと、必ず自分に合う仕事、興味がある仕事が見つかります。そして最後は、知識と準備です。SPIに時間をかける必要はありませんが、勉強は社会に出ても役立つので決して無駄にはならないと思います。社会や市場は日々変化します。環境が変われば問題も発生してきます。その都度、PDCAサイクル(PLAN・DO・CHECK・ACTION)の実施が重要となり、今何が起こって、何が必要なのか、そしてこれからどんなことが必要なのか、先を見る事は経験も重要ですが、知識と情報収集力、そして自分の考えが大切になってきます。私の経験をいくつか述べてきましたが、何よりも大切なのは周囲に惑わされずに自分で選んで自分で決めることです。皆さんは選ぶ権利と価値があります。充分勉強をしてきたのですから、決して諦めずに自信を持って、明るく楽しく就職活動に臨んでください。

(取材・撮影:2009年11月7日)

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