文系出身でSEに。
SEという仕事に
文系・理系の壁はない。

NECネクサソリューションズ株式会社

大野 俊之(2001年度卒業)

【業種】
その他

現在の仕事内容は?

私はSEの仕事をしていますが、皆さんの中でSEを志望している方はほとんどいないのではないかと思います。SEとは一般にコンピュータシステムの設計やプロジェクト開発を行いますが、IT業界には私が所属するメーカー系をはじめ独立系、ユーザー系、コンサル系、パッケージ系などさまざまな企業があります。NECグループには約100社の関連会社があり、NECソフト、NECシステムテクノロジーなどIT関連企業も数多くありますが、会社ごとに業務が異なり、各社それぞれに特色があります。私は入社以来、NECが手がけているISPサービス・ビッグロブのサーバー管理に携わり、構内ネットワークの管理、ファイルサーバーやプロキシサーバー等の開発・運用・管理、業務のプロジェクトマネジメントなどを手がけています。SEという仕事は、決して文系だから不利だということはありません。大切なのはコミュニケーション。お客様の要求をかみくだいてかたちにすることが最も重要なので、社会人としてのスタート地点で文系・理系の差はないと思います。入社後6カ月間は研修がありますので、その間に必要なスキルは身につけることができます。SEの醍醐味は、やはり苦労して作ったシステムが動いた時。自分の創意工夫を生かして、さまざまなチャレンジができるやりがいのある仕事です。選択肢の一つとして考えてみるのも一つの方法だと思います。

これから就職活動を開始する後輩たちにアドバイスをお願いします

IT業界に就職するなら業界研究、企業研究は詳細・綿密にしてください。IT業界は重層的な階層構造になっていて、当社のようにメーカー系の企業ですと一時請けになっているので自分たちで直接仕事ができます。逆に独立系は一時請けとして私たちが請けた仕事を二次請けで受けて、それをさらに三次請けに依頼するかたちで仕事をしている会社もあります。就職活動の際にはどういう業務をしているかを、インターネットや面接で細かいところまで確認することをおすすめします。面接が何回か進んでいくと、職場の方々と話す機会も増えてきます。そんな時は臆せずに、いろいろなことを質問してください。はぐらかすような答えが返ってくる企業は避けた方が懸命だと思います。IT業界は3Kとか7Kなどと言われがちですが、決してネガティブなイメージにまどわされず、少しでも興味を持ったら扉を叩いてほしいですね。

(取材・撮影:2009年10月31日)

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