周囲の人たちのアドバイスが、
就職活動の大きな力になる。

大和小田急建設株式会社

石井 香代(2006年度卒業)

【業種】
その他

これまでの歩みについてお聞かせください

私が就職活動を始めたのは3年生の10月頃です。日経ナビなどの就職サイトに登録し、説明会に参加していましたが、最終的にエントリーしたのは20社、説明会に行ったのが10社、合同説明会は3カ所。面接を受けたのも友人に比べて少なかったと記憶しています。就職活動に際して自己分析をした結果、メーカーに興味があったので当初は菓子メーカーや精油メーカーを中心に活動していましたが、業界の会社数が限られていたため、途中から銀行や農協、総合物流商社などにも門戸を広げ、説明会に参加していました。大和小田急建設との出会いは、大学で開催された合同説明会です。私は生まれた時から小田急線沿線に住んでいたので、親しみがあり、話だけ聞かせてもらおうと思い、ブースを訪ねたのがきっかけです。食品経済学科を出て、なぜ建設会社に就職したのかとよく聞かれますが、建設業も生活空間をつくるという意味でメーカーであることに変わりなかったこと、また、マンションや学校、駅舎などの建設を通して小田急線沿線のよりよい環境づくりに貢献している点に魅力を感じて入社を決意しました。就職活動では自己PRがうまくできず、自分の欠点も洗いざらい話した上で友人や家族、OBに相談したこともありました。その時にアドバイスされたのが、欠点も言い方を変えれば長所になるのではないかということでした。私の場合、「リーダーシップはないけれど、みんなと協力しながら企画などを一緒に考えることが好きでした」など、欠点を長所として考えられるようになり、徐々に自信を取り戻すことができました。受かるかなと思った会社に何回も落ちたこともありましたが、くよくよせず、常に前向きな姿勢であの時こうしておけば良かったということを次の面接に生かすことを考えたことが、いい結果につながったと思っています。

これから就職活動を開始する後輩たちにアドバイスをお願いします

就職活動で壁に突き当たったら、やはり友人や家族、OBなどまわりの人に相談することが大切です。自己分析をする時、40年近く会社勤めをしている父に相談しましたが、「会社もいい人を取りたいと思っているから、面接官をこわがる必要はない。自分を飾らず、ありのままの良さを伝えればいいんだ」とアドバイスをもらい、肩の力を抜いて面接に挑むことができました。また、私のように食品経済学科を出たからといって、違う業界に進むこともありますので、食品に限らず、興味のある業界があったらどんどんチャレンジしてほしいと思っています。特に食品経済は他にはない学科。面接では必ず「食品経済学科ってどんなことをやっているの?」と聞かれるので、PRの仕方次第ではプラスになる可能性も高いと思います。もう一つは、受験するかしないに関わらず積極的にOB訪問をすること。私は大和小田急建設の説明会で日大のOBに話を聞く機会を得ることができましたが、その先輩は今も力になってくれ、非常にありがたく思っています。卒業生として先輩とともに合同説明会に参加し、学生さんと接する機会がありますが、会社側の立場からするとメモを取るなど意欲を見せることも重要かなと思っています。私自身、決してスムーズな就職活動をしてきたわけではありませんが、試行錯誤を繰り返しながらも興味のある会社に就職することができました。皆さんの就職活動はこれからが本番ですが、いい結果が出ることを陰ながら応援しています。

(取材・撮影:2008年11月1日)

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