幅広い業界に対応できる学科だから、
あらゆる可能性にチャレンジして欲しい。

ソントン食品工業株式会社

井桁 義詠(2003年卒業)

【業種】
製造業

これまでの歩みについてお聞かせください

新潟県佐渡島で生まれ、地元の高校を卒業して、食品経済学科に入学しました。初めて故郷を離れることに不安もありましたが、私と同じ地方出身の友人と交流したり、写真部に入部して活動したりと、大学生活をエンジョイできました。2年生の時にはゼミで某味噌メーカーを訪問。今まで外側からしか見えなかった世界が、企業の内側に入って見ることで新しい発見もたくさんありましたね。そして3年生になると少しずつ就職を意識するように。当初私は大学院も考えていたため、スタートが4年生の4月からと大幅に出遅れてしまったのです。案の定、エントリー受付はおろか、1次・2次面接まで終わっている企業も多く、どうすればいいのか真剣に悩みました。しかし幸いなことに、4月頃から募集を再開する企業が数多く出てきたため、そちらを集中的に回ることにしました。そしてご縁あって、ソントン食品工業に入社することになったのです。

現在の仕事内容は?

ソントンといえばコンビニやスーパーの棚に並んでいる家庭用のジャムやクリームなどでお馴染みですが、しかし、これらは全売上の20%にすぎません。実は、残りの80%は業務用のジャム、あんこ、ピザソースなどで占められているのです。入社後はある大手製パン会社の営業を2年間担当し、自社製品を供給したり、コンビニ各社が展開しているPB(プライベートブランド)のパン向けの商材を提案したりしていました。その後、企画部に1年間異動。ここでは何をしていたかというと、実際に自分でパンを焼いて自社のジャムやクリームをはさみ、パンとの相性はどうかを調べたり、営業マンがプレゼン用に持ち出すためのパンを焼いたりしていました。そして今年4月から営業に復帰し、現在は街の小さな手作りパン屋さんを担当しています。「ご縁の外交戦法」と自分でそう呼んでいるのですが(笑)、こまめに足を運んで“Face to Face”の営業を心掛けています。

これから就職活動を開始する後輩たちにアドバイスをお願いします

私は大きく出遅れたこともあって、就職活動ではとにかく種を蒔きまくりました。その中から芽が出たり実がなったものもありますから、皆さんも早い時期からどんどん種を蒔くようにしてください。ちなみに私は食品メーカー1本に絞っていましたが、食品経済学科は幅広い業界にフレキシブルに対応できる学科だと思いますので、あらゆる可能性にチャレンジして欲しいと思います。就職は「縁」です。情報は、タテもヨコも存分にフル活用してください。最後に、企業にメールを送るだけではなく、会社訪問もして相手に自分の名前と顔をしっかり覚えてもらうこと。これをやるのとやらないのとでは大違いですよ。

(取材・撮影:2006年10月6日)

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