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日本大学 生物資源科学部 生命化学科

土屋 雄揮

略歴等、概要

  • 立命館大学大学院 理工学研究科 修了 博士(理学、立命館大学)取得
  • 立命館大学 生命科学部生物工学科 助手
  • 立命館大学 生命科学部生物工学科 特任助教
  • 日本大学 生物資源科学部生命化学科 助教
  • 日本大学 生物資源科学部生命化学科 専任講師 

研究内容

私たちの身の回りには微生物がたくさんいます。
微生物というと、単独でふわふわ漂っていたり、すいすい泳いでいたりするイメージがあるかもしれません。しかし、多くの微生物は何かの表面に付着して「バイオフィルム」という共同体をつくり、その中で暮らしています。バイオフィルムは、平均的な厚みが1ミリメートルにも満たない微視的な構造をしていますが、大きさが数マイクロメートル(1ミリの1000分の1)の微生物からすれば広大な棲息空間です。
私たちは、川や海などいろいろなフィールドに出かけてバイオフィルムを採取し、その内部環境と微生物機能の関係を解析しています。

これまでの研究で、バイオフィルム内には栄養が豊富に存在し、多種多様な微生物が共存することで有機物分解や窒素循環を効率的に行える環境になっていることが解ってきました。
現在、この特徴を生かし、きれいで豊かな(様々な生物が棲息できる)水環境の創生、維持にバイオフィルムを応用することを目指しています。

主要な研究テーマ

  • アマモ葉表面のバイオフィルムによる周辺海水からの窒素取り込みに関する研究
  • 下水処理バイオフィルム内に棲息する完全アンモニア酸化細菌の分離・培養法の確立
  • バイオフィルム内における有機物供給・保持メカニズムの解明
  • アンモニア酸化菌が生産する細胞外多糖の機能解析
  • アンモニア酸化菌の細胞表面特性解析