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本研究は、カジカ資源量回復の著しい多摩川での研究に端を発している。高度経済成長期に多摩川は、「死の川」とよばれるほど汚染され、様々な生物が姿を消した。ところが現在では、カジカをはじめ様々な魚類が見られ、その多様性には目を見張るものがある。水質の変化に敏感な魚であるカジカも観察される。このカジカの回復が人の手により移植されたものなのか、それとも多摩川水系固有の個体群が増殖することで回復したのか興味が持たれる。多摩川の個体群について調べるためには、日本各地の個体群の遺伝的背景について調べる必要があると考え、研究を進めている。
現在、日本各地で試料採取を行い、日本各地のカジカ個体群の拡散過程が遺伝的な背景から明らかになりつつあり、多摩川の個体群の位置づけについても明らかになりつつある。 |