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2023.12.18 受賞 研究ニュース

【受賞】舩山千寛さん(畠山研究室・大学院生)が最優秀ポスター賞を受賞

12月9日(土)に開催された第8回 蚕糸・昆虫機能利用関東地区学術講演会にて、畠山研究室に所属する日本大学大学院 生物資源科学研究科 生物資源生産科学専攻 博士前期課程1年生の舩山千寛さんが最優秀ポスター賞を受賞しました!

講演題目:養蚕現場で出現する微胞子虫の感染源を探る―野外昆虫由来微胞子虫のカイコ感染性調査―
講演者:舩山千寛・山内康平・頃末美紀・德重美琴・池田健樹・畠山吉則 

左:発表したポスターの前で賞状を手にする舩山さん(左)と畠山准教授(右)
右:ポスターの前で説明する舩山さん(中央)

【研究の背景】
 舩山さんの研究対象とする微胞子虫は、農業害虫のハスモンヨトウ(Spodoptera litura)から発見されたものです。その微胞子虫の性状について様々な視点で調査した結果、約40年前に養蚕現場の蚕から発見されていた感染源の不明な微胞子虫と非常に類似していることがわかりました。また、かつて養蚕現場で検出された微胞子虫と野外に生息するハスモンヨトウの動向の関連性から、微胞子虫の感染源はハスモンヨトウであった可能性を見出しました。養蚕現場において微胞子虫の発生というのは、繭の収量や質の低下をもたらすため、非常に脅威な存在です。現在の国内の養蚕現場においても微胞子虫の発生は報告されているので、本研究結果が今後の微胞子虫の感染や蔓延の防止の解決に繋げられることも期待されます。

【先行研究】
藤原 公(1984)蚕から分離したPleistophora様微胞子虫.日蚕雑 53: 398–402

左:ハスモンヨトウから発見された微胞子虫(位相差顕微鏡(×1,000);舩山撮影)
右:微胞子虫に感染して死亡したカイコ(5齢期)の様子(舩山撮影)

舩山さんから一言:
この度はこのような賞を受賞することができて、とても光栄に存じます。今回の受賞を励みに、今後もより一層研究活動に邁進する所存です。

今後のご活躍を期待しています!

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