2022/9/28
★夏の生きものの終認
ソメイヨシノの開花、ウグイスの初鳴きなど、
その年に初めて見聞きする事象は
印象深く記憶に残ります。
一方、花の終わりや
最後に聞いた鳴き声などは、
いつの間にか事象が終わっていることが多く、
意識して毎日記録をつけていないと
正確な日がわかりません。
生物の記録をとる習慣は、
日常的に自然を観察することにつながったり
新しい知見を得るきっかけになったりと、
意義のあることと思います。
私は9/25に葉山町長柄で
ツクツクボウシの声を聞きましたが、
9/27まで聞きませんでした。
ここしばらくは、気温の変化に伴い、
鳴く日があったり、しばらく鳴かなかったりを
繰り返すことと思います。
こんなささいな事象でも、
自分のデータをとれるとうれしくなりますし、
対象に愛着がわいてきます。
【最近年の終認記録】
ツクツクボウシ鳴終り
昨年(2021年) 10/5 日大生物(初認 7/18 城ヶ島)
今年(2022年) ??? (初認 7/29 日大生物)
アブラゼミ鳴終り
昨年(2021年) 10/14 日大生物
ツバメの終認
一昨年(2020年) 9/28 葉山町真名瀬漁港
昨年(2021年) 10/3 葉山町芝崎
コシアカツバメの終認
一昨年(2020年) 10/5 葉山町堀内
昨年(2021年) 11/1 葉山町真名瀬
動画右下の
マークを押すと
大きな画面でご覧いただけます。
イワツバメの終認
昨年(2021年) 10/8 藤沢市石川
アマガエル鳴終り
昨年(2021年) 10/13 引地川親水公園
2022/9/21
★骨の博物館の鳥
先日発売の野鳥情報誌「バーダー」10月号で、
本博物館を紹介して戴きました。
「博物館 発!鳥のお宝ツアー」という
鳥類を扱う博物館紹介のページです。

しかしながら、現在一般の方は
大学構内への入構制限があるため、
見学して戴くことができません。
このため、誌面で紹介できなかった鳥たちを
ここで見て戴きたいと思います。
走鳥類

水辺の鳥コーナー1

水辺の鳥コーナー2

水辺の鳥コーナー3

大きな鳥・美しい鳥

大磯のアオバト

身近な鳥とものさし鳥

飛んでいる鳥1

飛んでいる鳥2

森や草原の鳥

海の鳥

オウサマペンギン

ニワトリ

ニワトリ・家禽

透明標本のニワトリ

入構制限が解除になりましたら、
本HPよりお知らせ致します。
しばらくお待ちください。
2022/9/14
★現在、博物館実習中
博物館実習は、博物館の専門職を
めざす学芸員課程の学生が、
最終学年に博物館の実務を経験するものです。
今年度、当館では第1期(8~9月)、
第2期(11月)と行う予定で、
現在、第1期8名の学生が学んでいます。
資料・標本関連では、
植物(押し葉)、昆虫、鳥類(仮剥製)や
標本整理用小箱の作製などを行っています。
日常業務では、館内の温湿度の計測、
そして展示関連では、館内展示物を使用した
動画作製などを行っています。
2022/9/6
★ごんずい玉
ゴンズイ(魚)の名は
海の危険な生物として知られています。
背鰭と胸鰭に鋭い棘があり
腫れあがるほどの毒があります。

またこの魚は、ごんずい玉と呼ばれる
高密度の集団を形成することも知られています。
小網代湾に面する漁港の浅瀬では
ごんずい玉をしばしばみかけます。
同所で3つのごんずい玉を同時に観察しましたが
これらは出会っても混じりあいませんでした。
この現象も知られていて、同時期の
孵化個体だけによる集団をつくり、視覚と
集合フェロモン様物質(ホスファチジルコリン)で
仲間と他を識別していると考えられています。
博物館ではゴンズイを透明標本で
みることができます。小さな個体ですが
背鰭と2つの胸鰭の棘をみることができます。
