2020/9/30
★ヒトデ裏話
先週公開しましたミニ企画展に
感想をお寄せいただきありがとうございました。
ヒトデは2月頃から水槽を準備し
博物館での飼育を開始しました。
これまで、エサの奪い合いや突然の放精、
ヤツデヒトデの分裂、変わったポーズなど
様々な姿を見せてくれました。


現在はニシキベラという魚と暮らしています。

ニシキベラは少し気が強い性格のため
ヒトデ達は少し委縮しているようにも見えます。

地味に見えるヒトデ達にも個性や主張があることが
よくわかります。
学生によるミニ企画展『俺のヒトデ』では
ヒトデについて詳しく知ることができます!
動画や写真も多く載せていますので
ぜひご視聴ください。感想もお待ちしています!
2020/9/23
★ミニ企画展公開!
第1弾~俺のヒトデ~
博物館ボランティア学生によるミニ企画展を
Web上で開催いたします。
このミニ企画展は2020年4月より
博物館展示室にて開催予定でしたが、
新型コロナウイルス感染拡大により
準備の途中で休館・入構制限となってしまいました。
そこで、学生たちとリモートで準備を進め
ホームページ上で公開することとなりました。
第1弾は、地味で注目されないヒトデの
生態の不思議や魅力について
写真や動画を使って詳しく解説します!
↓こちらから↓ 是非ご覧ください!

2020/09/16
★スズメの話
大学の近くの水田ではイネの穂が黄色く
色づき始めました。
毎年、この時期にどこからともなく
スズメが集まります。
もっとみのるのを待っているのか、
まだあまり稲穂にはとまらずに
近くの河川のヤナギの低木で休んだり、
隣接する農道で餌をついばんだり、
中には砂浴びをしているものもいます。
博物館のスズメ標本は、身近な鳥コーナーにあります。
ハシブトガラス,ハト,ムクドリと一緒にケースに
収まっています。
これらの種は、「物差し鳥」といって、初めて観察する種が
現れた時に、大きさの目安として使われます。
例「スズメより大きく、ムクドリより小さい」など
博物館にはスズメの仲間でニュウナイスズメの標本
もあります。
「物差し鳥」を使って示すと、ニュウナイスズメは
スズメより小となります。
2020/9/9
★ナラ枯れの被害
林の中で一本だけ、急に枯れ始めた、
夏なのに葉を落としている。
みなさんの周りにこんな樹木ありませんか。
博物館の裏に、コナラ主体の小さな林がありますが、
今、この中の3本が枯れはじめています。
枯れた木の幹をよくみると、小さい虫の開けたと
思われる穴が認められます。
また木の根元には、木をけずったかすの様なものがみられます。
神奈川県では数年前から、マテバシイやコナラなどブナ科の
樹木にカシノナガキクイムシが媒介する病気による立ち枯れ
の被害が顕著になっています。
昨年まで、博物館の周りでは見られませんでしたが、
今年ついに立ち枯れの樹木が出始めました。
樹木を食べる昆虫の中には、古い建築物や木の仏像などの
文化財を食害するものがありますが、博物館にはこれらを
研究した森八郎先生の収集した昆虫の食痕のコレクションがあります。
2020/9/2
★常設展示紹介 ニホンカモシカ
1階展示室で一番最初に目に入る
ニホンカモシカは、山地丘陵地帯に生息し
木の葉・芽・花・実などを食べます。
名前から「シカ」の仲間と思われそうですが
実は「ウシ」の仲間なのです。
角の特徴でいうと
シカはオスのみが枝分かれする角を持ち
定期的に生え変わります。
一方カモシカ(ウシの仲間)は、
オス・メスともに頭蓋骨から生えた短い角があり
生え変わらず伸び続け、枝分かれもしません。

ニホンカモシカは日本の固有種で
特別天然記念物です。
