TEACHER

教員紹介

小谷幸司 教授

INTERVIEW

グローバルな視点で未来を考える。
国内外の課題解決に取り組み、
持続可能な社会の実現をめざします。

小谷幸司 教授

3つの分野の学びから、
複雑化する社会の課題解決力を身につける

国際共生学科は、「国際」という名を冠しているとはいえ、海外をフィールドとした研究活動や語学を学ぶだけの学科ではありません。私たちの考える「国際」とは、地理的な概念ではなく、グローバルな意識や視点を持つという意味です。例えば、国内でモノやサービスを販売することを想像してください。原材料が輸入品なら、外国人労働者が製造しているなら、あるいはターゲットがインバウンドなら……。そこで生じるさまざまな課題に、グローバルな視点で向き合える人材を育てることが、本学科の教育目標だと思います。今回の改組により、本学科にはグローバルビジネス、文化・社会環境、情報・コミュニケーションといった、多様な学びの分野が用意されました。その学びを通じ、複雑化する国際社会でしなやかに生きるための知識やノウハウを身につけられると考えています。

小谷幸司 教授

リアルな社会問題に取り組むことで、
学生の学びと成長を促す

私の研究テーマは、実際に生じている社会課題を対象として持続可能な地域社会の実現を目指す地域マネジメントの論究です。その中には地域資源のブランディングやビジネスモデルの検討なども含まれます。例えば、現在は地球温暖化等に伴う環境変化の影響で存続が危惧される東京湾の伝統産業のリブランディングに産学連携で取り組んでいます。この活動に主体的に参加する学生たちは、リアルな社会問題と課題解決のノウハウを学ぶだけでなく、多くの方との係りの中で多様な価値観を知り、自分の将来や社会に対する視野を広げていると思います。私はこうした実証的かつワクワクする研究活動を、本学科の特徴的な学びである「課題解決型プロジェクト」において学生の皆さんと一緒に取り組み、その体験をご自身の成長に繋げてほしいと考えています。

小谷幸司 教授

 

STAFF教員一覧

グローバルビジネス分野

  • 石田正美[国際経済]

    アジアを始めとするグローバルなビジネスに求められる社会科学の知識と方法論をベースに国際共生に求められる課題に対処します。具体的には経済学、経営学、さらには政治学などの方法論をベースに国際貿易・投資・金融や日本国内の課題に取り組みます。

  • 小谷幸司[地域マネジメント]

    地域資源の有効活用による社会や産業の持続可能な発展をめざした教育研究を展開します。具体的には社会で生じている課題を取り上げ、マーケティングの理論・手法などを通じて解決策を検討。課題解決に必要な知識やスキル、論理的な思考の修得をめざします。

  • 西麻衣子[持続可能なビジネス]

    自然とビジネスの互恵的な関係に注目し、持続可能なビジネスのあり方を追究します。環境ガバナンスや地域計画の理論や手法を取り入れ、環境影響や社会的公正に配慮した ビジネス展開の方策、多様な主体の動機づけについて、分析力や創造力の向上をめざし ます。

  • 李裕敬[食料マネジメント]

    グローバル化が進む食料市場において、持続可能な食料供給に求められるフードシステムの研究を行います。教育では市場調査の手法・会計・経営管理など経営学理論の学習などを通じ、食料市場に関する課題の発見と解決策を模索できる人材の養成をめざします。

文化・社会環境分野

  • 飛田哲[資源管理]

    地球環境における生物資源と自然資源の現状について解説し、それらの有効活用と適正な管理方法についての広い学びと深い研究を指導することにより、健全で持続的な国際共生社会の実現に貢献できる人材を育成します。

  • 栗原伸治[空間文化]

    人類文化・社会と居住空間や地域空間をはじめとする空間との関係について探究します。多様な人類文化・社会と共生した空間の計画・デザインを視野に入れ、これらを解明します。同時に、そのプロセスを通した思考や実践的な感覚の身体化もめざします。

  • 山下哲平[国際社会]

    国際社会を舞台に、人類共通の価値(SDGs、幸福、安定した生活、平和など)を追究・実現していく上で必要な考え方と実行力の修得を目的とします。具体的には社会学、経済学、政治学を学問基盤とし、生活向上のための諸課題にアプローチしていきます。

  • 園江満[文化共生]

    現代社会における分断や不寛容に対して、平等と公正を実現するために私たちはどう生きるべきなのかを考えます。特に東南アジアでのフィールドワークに基づく地域研究をもとに、文化的・生態的多様性に係る知見を深め、多文化社会と共生に関する理解を深めます。

  • 佐々木綾子[自然共生]

    環境に関する諸課題を理解し、生態系の機能を活かした持続可能な社会のあり方を探究します。具体的には、生態学、森林科学、地域研究等の手法により、伝統的生業や自然生態系管理の構造を解明。環境問題が発生するメカニズムや地域性を定量的に評価します。

  • 福田聖子[国際協力]

    国際協力の現場の視点から開発途上国の課題について考え、国際協力による支援がどのように現地の人々に届くのか、彼らの生活にどのような影響があるのか、幅広い分野の中でも、農業・農村開発を中心に具体的な事例分析に取り組みます。

情報・コミュニケーション分野

  • 須永豊[コミュニケーション]

    多様性を尊重するグローバル社会の一員としてのコミュニケーション能力を身につけます。言語のみならず音楽・映像・芸術などを広く研究対象とし、自ら表現・発信する学びを通じて、様々な相違や問題を乗り越え、共生社会の実現に貢献できる人材を育成します。

  • 鈴木祥平[観光情報]

    主にWeb上に存在する観光関連データ(宿泊・交通・飲食等)の収集・分析を実践することで、各地域や企業の課題解決に貢献できるスキルや思考力の修得をめざします。また、新たな情報提供の仕組みやツールの検討を通じて、創造力の向上にも取り組みます。