FACULTY

教員紹介

[教授]江頭 港

学生へのメッセージ

日本化学会では「化学はcentral scienceである」と標榜しています。(個人的にはそのような自称はどうかと思いますが。。) 生命科学や環境科学との関わりも深く、皆さんにとっての化学のイメージは「自分の専門分野に関わる、役に立つ学問」かも知れません。 ただそれだけでは、少し寂しい気もします。皆さんの身の回りでは、花々や木々が季節ごとに様々に色づき、美しい姿を見せてくれます。 そうした美しい色は、植物に含まれる分子が光と関わることによりもたらされるものです。 そういった自然の美しさに関する感動や驚きが、私たちが化学を研究する上での原動力になっています。 「明日役に立つ」知識に対する誘惑は強いものがありますが、情報の賞味期限の短い現代では、明日役に立つ知識はあさってには陳腐になることもしばしばです。 自分がおもしろいと思うことを着実に身に着ければ、それが「一生使える」学問になると、私は信じています。

江頭 港

担当科目シラバス

  • 基礎化学
  • 化学特論
  • 地球環境を考える
  • 化学実験(応用生物科学科)

*(院):大学院 (教):教職課程

教育方針および目標

  • 現在高校や大学での化学教育に用いられるプログラムは、化学の専門家を教育するためのものの簡略版のようなものです。 化学を必ずしも専門としない多くの方々にとって、そのプログラムは最適なものなのか、疑いを持っています。 それが正しくないならどう変えるべきか、が問題ですが、それに対する明確な答えはまだ見つけていません。 (化学のどのエッセンスを最も伝えなければならないのか、が鍵になるのでしょうが。 基本的には「生命と化学」や「環境と化学」など、枕詞を添えるべきもののようにも感じますが。)今後より一層精進したいと思っています。

略歴

  • 早稲田大学理工学部応用化学科 卒業
  • 九州大学大学院総合理工学研究科 博士課程修了 博士(工学)
  • 九州大学機能物質科学研究所 助手
  • ローマ大学(La Sapienza)化学科(文部科学省在外研究員)
  • 山口大学大学院理工学研究科 准教授

研究テーマ

  • 鉄など第一周期遷移元素の電気化学
  • 高表面積炭素材料上への吸着に基づく諸現象に関する化学
  • (前職ではリチウムイオン電池など先端二次電池用材料の研究をしていましたが、今後継続するか思案中です。。)

所属学会

  • 日本化学会
  • 電気化学会

連絡先

E-mail: egashira.minatoATnihon-u.ac.jp (メール送信時にATを@に変更してください)

BACK TO THE LIST